ディズニーの不朽の名作『アラジン』の実写映画がついに公開になりましたね。
『アラジン』のストーリーは知らなくても、映画の中に出てくる『A Whole New World(ホール・ニュー・ワールド)』を耳にしたことがある方は多いと思います。
では、”A Whole New World” ってどんな意味なのでしょうか?
アラジンの主題歌『A Whole New World』
『A Whole New World(ホール・ニュー・ワールド)』は王子の格好に変身したアラジンと王女ジャスミンが魔法のじゅうたんに乗って空を旅するシーンで2人が歌う歌です。
アニメーション映画では、こんな感じです↓
“I can show you the world” という出だしの部分も有名ですが、サビの部分に “a whole new world” というフレーズが出てきますよね。
アラジン:a whole new world
a new fantastic point of view 〜ジャスミン:a whole new world
a dazzling place I never knew
but when I’m way up here
It’s crystal clear that now I’m in a whole new world with youアラジン&ジャスミン:Let me share this whole new world with you
などなど、いろんな箇所に “a whole new world” というフレーズが出てきますが、”a whole new world” ってどんな意味だと思いますか?
“a whole new world” の意味とは
“whole” が無ければ意味は分かりやすいですよね。
“a new world=新しい世界” です。
では、”whole” が入るとどんな意味になると思いますか?
“whole” と言えば「全ての」とか「全部の」「まるまる」という意味がよく知られていると思います。例えば、
- a whole day:丸一日
- a whole chicken:まるごと1羽の鶏肉
- the whole world:全世界
- the whole thing:全部
- one’s whole body:全身
- one’s whole life:今までの人生
みたいな感じですね。でも、歌に出てくる “a whole new world” は「全部の新しい世界」という意味ではないんです。
“whole” には “completely” の意味がある
“whole” には「全部の」という意味以外に、”completely” という意味があります。
インフォーマルな使い方ですが【whole+new/different+名詞】で、”new” や “different” の意味を強める「全く、完全に、すっかり」という副詞の働きをするんですね。
- a whole different situation:全く異なる状況
- a whole different story:全く違う話
- a whole new way:全く新しい方法
- a whole new level:全く新しいレベル
- a whole new meaning:全く新しい意味
みたいな感じで、口語でよく使われます。”new” や “different” 以外の形容詞が後ろに来ることもまれにあります。
なので、”a whole new world” とは「全く新しい世界」という意味になります。ニュアンス的には「これまでに見たことのない新しい世界、まったくの未知の世界」ということですね。
「アラジン(Aladdin)」は発音に注意
ちなみに「アラジン」は英語で書くと「Aladdin」です。
「アラジン」だと英語では全く通じないので、英語で言う場合にはちょっと注意が必要ですよ。
発音は /əˈlædɪn/ で、最初の「ア」は弱く、次の「ラ」を強く読んで、その次の「ジ」ではなく「ディ」です。「アラディン」みたいな感じですね。
■”A whole new world” の “new” は「ニュー」と発音しないこともある?
■映画『2分の1の魔法』の英語タイトルは『ONWARD』。では “onward” ってどんな意味?
■『アナと雪の女王2』の主題歌『イントゥ・ジ・アンノウン(Into the Unknown)』の意味はこちらで紹介しています↓
■『アナと雪の女王(Frozen)』の主題歌『Let it go』の意味とは?「ありのまま」ではない?
■同じく『アナと雪の女王』に出てくる劇中歌『雪だるまつくろう』は英語で何と言う?
■ディズニー映画『シンデレラ』の主人公シンデレラの本当の名前を知っていますか?