『イントゥ・ジ・アンノウン(Into the Unknown)』の意味とは?

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映画『アナと雪の女王2(原題:FROZENⅡ)』が公開されましたね。

その主題歌の『イントゥ・ジ・アンノウン』は、すでにCMなどでよく耳にすると思います。

カタカナで書くと一体なんのこと?と意味が分かりにくい『イントゥ・ジ・アンノウン』ですが、英語タイトルは『Into the Unknown』です。

では、”Into the Unknown” とはどんな意味なのでしょうか?

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“Into the Unknown” の意味は「未知の旅へ」?

『イントゥ・ジ・アンノウン』ってカタカナで書くと、めっちゃ読みにくいと思ってしまうのは私だけでしょうか…?

まずは “into the unknown” が曲のどこに出てくるのかサラッと見てみると、英語バージョンの『Into the Unknown』では各サビの部分で、

I’m afraid of what I’m risking if I follow you
Into the unknown
Into the unknown
Into the unknown

Don’t you know there’s part of me that longs to go
Into the unknown
Into the unknown
Into the unknown

How do I follow you
Into the unknown

と、”into the unknown” が繰り返されています↓

そして、日本語バージョンの『イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに』では、その部分は、

それでもあの声は求めてる
未知の旅へ
踏み出せと
未知の旅へ

という歌詞になっています。

また、公開予告の映像や英語バージョンの歌に付けられた日本語字幕では微妙に違って、

なのになぜ私を誘うの
未知の世界へ
未知の世界へ
未知の世界へ

となっています。つまり、”into the unknown” には「未知の旅へ、未知の世界へ」という訳があてられています。

では、なぜ “into the unknown” がこんな意味になるのでしょうか?

“unknown(アンノウン)” の意味と使い方

“into the unknown” の “into” の意味は「〜の中へ、〜の中に」です。そして、ちょっと分かりにくいのが “the unknown” だと思います。

“unknown” は “un-+known” で「知られていない、不明の、無名の」という意味で使われる形容詞です。

  • The cause of the fire is unknown.
    その火災の原因は不明です
  • His whereabouts are unknown.
    彼の所在(ゆくえ)は不明です
  • HIV was unknown until the early 1980’s.
    HIVは1980年代初頭まで知られていなかった

みたいな感じで使われます。

でも、”the unknown” って文法的にどういうことでしょうか?形容詞ってたいていは【be動詞+形容詞】【形容詞+名詞】みたいに使われます。なのに、これは【the+形容詞】なっていますよね。

“the unknown(ジ・アンノウン)” の意味

この “the unknown” は名詞です。そして、こんな意味になるんです↓

places or things that are not known about
オックスフォード現代英英辞典

辞書には例として、

  • a journey into the unknown
  • a fear of the unknown

と書かれていますが、まさに「未知のこと、未知のもの、未知の世界」といった感じですね。

なぜ形容詞の “unknown” が “the unknown” で名詞になるのかというと、この “the” がポイントなんです。

“the” は “the pen” や “the car” みたいに、たいていは名詞の前にくっつきます。でも、形容詞の前にくっついて【the+形容詞】になって名詞を作る、という働きもあるんです。例えば、

  • the rich:金持ち(の人)
  • the deceased:故人(死者)
  • the Japanese:日本人

みたいに「〜な人」という意味を作る “the” があります。そして、これと同じように「〜なこと」という意味を作る “the” もあるんです。例えば、

  • the impossible:不可能なこと
  • the unexpected:予期せぬこと
  • the inevitable:避けられないこと・事態

みたいな感じです。なので、”the unknown” が「未知のこと、未知のもの、未知の世界」という意味になるんですね。”into the unknown” はそんな未知の世界の中へ、というニュアンスですね。

■『イントゥ・・アンノウン』の「ジ」のように、”the” を「ジ」と発音するルールは “a/an” の使い分けと同じです↓

『イントゥ・ジ・アンノウン』とは?

前作の『アナと雪の女王』で使われた『レット・イット・ゴー』もそうでしたが、今回の『イントゥ・ジ・アンノウン』も、タイトルだけだと意味がイマイチ分かりにくいですよね。

この『イントゥ・ジ・アンノウン』は、エルサが自分に力が与えられた謎を解き明かそうとするのを最初は恐れ、でも知りたいと心が動いていく様子が歌われています。

この曲に限らず、映画の歌はストーリーが分かって初めて「あぁ、そういうことか!」としっくりくる部分も多いので、ぜひ映画を見てから英語の歌詞を味わってみてくださいね。

■歌詞に出てくる “I should go about my day” の意味はこちらで紹介しています↓

■前作『アナと雪の女王』の主題歌『レット・イット・ゴー(Let It Go)』の意味はこちら↓

■映画『アラジン』の主題歌『ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)』の意味はこちらで紹介しています↓

■『2分の1の魔法』の英語タイトルは『ONWARD』。では “onward” ってどんな意味?

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