“onward(オンワード)” ってどんな意味?

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公開が延期されていたディズニー&ピクサーの最新映画『2分の1の魔法』がついにあさって公開になります。

私はニュージーランドのディズニープラスですでに観たのですが、めちゃくちゃよかったです!

この映画、英語の原題は『ONWARD』。そこで今回は英語の “onward(オンワード)” とはどんな意味なのかを紹介します!

この記事の目次

『2分の1の魔法(原題:ONWARD)』

まずは映画のあらすじを少し。

『2分の1の魔法(ONWARD)』の舞台は、科学や技術が進化したことで魔法が消えかけてしまっている、妖精たちが暮らす不思議な世界。

主人公は何をやっても上手くいかない内気な少年イアンと魔法オタクで怖いもの知らずの兄バーリーの2人のエルフ。

イアンが16歳の誕生日に母親から渡されたのは、イアンが生まれる前に他界した父親が残してくれた魔法の杖と手紙。杖を使い、24時間だけ父親を蘇らせることができる呪文を唱えたものの、失敗して腰から下半分だけの父親が現れてしまう。

タイムリミットが迫るなか、イアンは兄バーリーと一緒に父親の上半身を完全に蘇らせるための冒険に出るというお話です。

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“onward” の意味とは?

“onward” はサックリ言うと「先へ」「先へ進んで」という意味です。

ただ、単なる物理的・時間的に「前(の方向)へ」というよりは、未来や目指すところに向かって「(先へ)進み続けて」というニュアンスを持っていて、英英辞書には、

If you move onwards, you continue to go forwards

(Cambridge Dictionary)

と定義されています。それまで進んできた動きがあって、そこから「先へ進み続けて」みたいなときに使われる単語で、乗り物や人などが移動していく進路を表すときに使われることが多い印象です。

時間的な「先へ」も表すので「未来へ」みたいに訳されることもあります。ただ、この場合もこれまでに進んできた人生から「その先の未来へ」という流れを意識したニュアンスになります。

そして、映画のタイトルを『ONWARD』にした理由を監督はこう語っています↓

we chose Onward just because it has this sort of positive feeling to it. It feels like a journey. And because it’s a coming of age story, and it really is about Ian moving forward. And it’s also a story about letting go of some of the hurt and things of the past. And so, it ended up being really perfect for that. That’s, that’s really where it came out of.

(SCREEN RANT)

16歳という大人の仲間入りを迎えたイアンのこれまでの人生から、その先へ進んでいくという「journey」みたいな感じがピッタリで、”onward” という単語にポジティブな感じがあるということですね。

“onward” と “onwards” の違いは?

“onward” には副詞と形容詞の使い方があります。

ただ、これはアメリカ英語の場合で、イギリス英語では副詞はsがくっついた “onwards” の方がよく使われます。つまり、

【イギリス英語】onward → 形容詞、onwards → 副詞
【アメリカ英語】onward → 形容詞、onward(s) → 副詞

ということですね。この映画を紹介するいくつかの記事に “onward” は「前進」という意味がある、と書かれているのを目にましたが、名詞ではないので注意してくださいね。

“onward(s)” の使い方

“onward” や “onwards” は日常生活の中でそれほど頻繁に出てくる単語ではないので、よく使われるフレーズだけ紹介したいと思います。

● from 〜 onwards:〜からずっと、〜以降

副詞の “onwards” が一番よく使われるのがこの形で、アメリカ英語では “from 〜 onward” も同じ意味です。

これは、ある特定の時刻や日付・年などを「〜」の部分に入れて「〜からずっと、〜以降」を表します。この「ずっと」は「続けて」というニュアンスです。

  • I’ll be at home from five o’clock onwards.
    5時以降はずっと家にいますよ
  • Anyone entering the country from 16 March onwards is subject to a mandatory 14-day self-isolation.
    3月16日以降に入国する人は全員、14日間自主隔離しなければいけません
  • Statistics cover the period from 2001 onwards
    統計は2001年以降をカバーしています

他には、”onward(s) and upward(s)” で「どんどん良くなって、成功して」という意味があります。

また、形容詞として、”onward flight/journey/travel(その先の接続便/旅路)” みたいにも使われますが、副詞ほど出番は多くないかなと思います。

“-ward(s)” の意味は「〜の方向へ」

“upwards” という単語が出てきましたが、”-ward(s)” で終わる副詞っていくつかありますよね。

  • forward(s)
  • toward(s)
  • upward(s)
  • downward(s)
  • inward(s)
  • outward(s)
  • homeward

などいろんな “-ward(s)” がありますが、これはどれも特定の方向や場所を表して「〜の方向へ」という意味を作っています。

“upward” や “downward” なんかは「上(方向)に」「下(方向)に」というイメージがパッと思い浮かびやすいですが、”onward” ってちょっとイメージしにくくないですか?

“on” といえば「〜の上に」という接触しているイメージが真っ先に思い浮かびやすいですが、”on” は副詞で「先へ、続けて」という意味もあるんです。

そこで最後は、知っているとちょっと “onward” の意味がイメージしやすくなる “on” のお話です。

“on” がもつニュアンス

 “on” という単語には、副詞で「〜し続けて」「先へ」という意味があるんです。

例えば、誰かと話していて一瞬話すのを止めると “Go on.” と言われたりしますが、これは「続けて(ください)」ということで、”keep on” や “carry on” なんかもこのニュアンスです。

“on and on” なんかも「延々と」と訳されたりしますが、ずっと続いているニュアンスですね。

そして「先へ」というニュアンスも “on” にはあります。例えば、道案内でもよく使う表現ですが、”Drive on” や “Straight on” は「先へ進む」ということです。

“onward” もこういった「続けて先に進んで」というニュアンスを感じ取れるとイメージしやすいのではないかなと思います。

映画『2分の1の魔法』は最後にとてもあったかい気持ちになれるので、オススメです!

■ディズニー映画で学ぶ英語表現はこちら↓

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