先日、子どもに絵本を読んでいたら、”I knew you had it in you!” というセリフが出てきました。
実はこの “it” は「それ」という意味ではないのですが、どんな意味だと思いますか?
“I knew you had it in you” の意味
このフレーズが出てきたのは、絵本の中のこんな場面です。
初めてスイミング教室に来た小さな女の子。なかなか水の中に入る勇気がでません。でも、最後の最後には頑張って水に飛び込むことができました。そこで、
Hooray! You did it! I knew you had it in you.
という言葉をかけてもらいます。
“Hooray!” は嬉しいときに叫ぶ「やったー!」みたいな感じで、”You did it!” は「できたね!」「やったね!」みたいな相手を褒める言葉です。
そして、”I knew you had it in you.” も実は、何かを成し遂げた人に対して言うとてもポジティブな言葉で「あなたならできると思ってたよ」「さすがだね」という意味になるんです。
“have it in you” の意味とは?
でも、なぜ “I knew you had it in you” が「あなたならできると思ってた」という意味になるのでしょうか?
実はこの “it” がポイントです。”it” には「それ」という意味以外にも、
[informal] a particular ability or quality that is needed in order to do something
(ロングマン現代英英辞典)
つまり「(あることをするための)能力・資質・才能」といった意味があるんです(根性・ガッツみたいな意味で使われることも)。
なので、”you have it in you” で「あなたには能力・資質がある=あなたはできる」を表します。
そこに “I knew” がくっついて「あなたならできると知っていたよ」「君ならできると思ってたよ」という意味になるんですね。
また「頑張ったらできるよ!」みたいなニュアンスで、誰かを励ましたり応援したりするときに、
- I know you have it in you.
君ならできるよ
のように言うこともできますよ。
“I knew you could do it” も覚えておきたい
「君ならできると思ってたよ」は、
- I knew you could do it.
もとてもよく使われるフレーズです。
これも何かを成し遂げた人に対して「できると思ってたよ」と一緒に喜びを分かち合うような言葉です。例えば、何かの大会で優勝したり賞をもらった友人に対して、
- Congrats! I knew you could do it!
のようにお祝いの言葉と一緒に使ったり、”Well done!” みたいな褒める言葉と一緒に使われることも多いですよ。