誰かからメールで質問が来てそれに返信する時や、メールで誰かにちょっとしたアドバイスをする時などに「お役に立つといいのですが」「お役に立てれば幸いです」「ご参考になれば幸いです」みたいに書くことってありますよね。
これって英語でどんなふうに表現するのでしょうか?
ネイティブがよく使う、シンプルなフレーズを紹介します!
「お役に立てば幸いです」を英語で言うと?
以前、子ども用のおもちゃのキッチンをインターネットで購入したら脚がとってもグラグラだったので販売元にメールで問い合わせをしたら、こんなふうにしてみてとtipsが送られてきて、そのメールの最後に、
Hope this helps.
と書かれていました。またある時には、家のエスプレッソマシンの調子がおかしく、メーカーにメールで問い合わせたところ、こんな原因がありえるよと返事をくれて、その最後にも、
I hope this helps.
と書いてありました。
そして、また別の時には、海外送金サービスの会社に問い合わせメールを送ったところ、詳しい回答の最後に、
I hope that helps. Let me know if you have any questions.
と書かれていました。そうなんです。これらが「お役に立てば幸いです」を表す時にとってもよく使フレーズなんです。
“Hope this helps.” と “I hope this helps.”
上のように相手の質問に答えたメールの締めの一文として使ったり、相手に何かの参考資料やちょっとしたアドバイスを送る場合なんかにもメールの最後によく使われるのが、
- I hope this helps.
- Hope this helps.
です。”Hope this helps.” は最初の “I” が省略されているのでカジュアルな表現にはなりますが、どちらもよく使われるフレーズです。
- I hope that helps.
- Hope that helps.
というバージョンもあります。日本語ではこんな場合にいろんな言い方がありますよね。例えば、
- お役に立つといいのですが
- お役に立てばいいのですが
- お役に立てば幸いです
- お役に立てば嬉しいです
- ご参考になれば幸いです
などがあると思いますが、これらは「役に立つ」「幸いです」「嬉しい」「いいのですが」を一語一句英語に直訳しなくても、”Hope this helps.”、”I hope this helps.” で表せてしまいます。
「役に立つ」という意味の “help”
「役に立つ」といえば「(物・情報など)が役に立つ」という意味の形容詞 “useful” を思い浮かべるかもしれません。ところが、動詞の “help” も日常的にとってもよく使われる単語なんです。
“help” は「人」を主語に持ってきて「〜を手伝う、助ける」を意味するだけでなく、「人以外」が主語来ると「〜は役に立つ」という意味になります。例えば、
- His advice helped a lot.
彼のアドバイスはとても役に立った - His advice didn’t help at all.
彼のアドバイスは全然役に立たなかった - Here are some websites that might help.
いくつか役に立つかもしれないウェブサイトです - Regular exercise helps to prevent diabetes.
定期的な運動は糖尿病の予防に役立ちます - I took painkillers but they didn’t help much.
痛み止めの薬を飲んだけど、あまり効かなかった(役に立たなかった)
「人以外の主語」は無生物主語なんていうふうに呼ばれたりしますが、こういった「物・こと」を主語に持ってくる “help” の使い方は日本人にとっては思いつきにくい表現かもしれません。
日本語では「(物・こと)が手伝う」とは言わないですが、考え方としては「(物・こと)が手伝う→(物・こと)は役に立つ」ということなので、何のひねりもありません。難しく考えすぎないで、例文ごと覚えてぜひ使ってみてくださいね。