誰かと話していて、相手の意見を聞きたい時って「どう思う?」と言いますよね。
これを英語で言うとしたら、どんなふうに表現しますか?
最もポピュラーな言い方では、”What do you think?” がありますよね。
でも、よく使われる表現が他にもあるんです。
それは、”think” の代わりに “say” を使った “What do you say?” です。
「意見を述べる」という意味の “say”
ネイティブがよく使う「どう思う?」の1つに、
- What do you say?
があります。でも、なぜここで “say” が出てくるのでしょうか?”say” は「言う」という意味でしたよね。
そこで、またいつものように英英辞書を引いてみると、こんな定義がちゃんと書かれていました↓
to express an opinion on something
Oxford Learner’s Dictionary
「(何かについて)意見を表す、述べる」といった意味も “say” にはあるんです。
なので、”What do you say?” が「どう思う?」になるんですね。
“What do you say?” の使い方
“What do you say?” は “What do you think?” よりもカジュアルですが、意味としてはほぼ同じなので、”What do you think?” の代わりに使うことができます。
でも、私が一番よく耳にするのは相手を何かに誘う時です。例えば、こんな感じです。
- I feel like sushi tonight. What do you say?
今夜はお寿司を食べたい気分だな。どう思う? - What do you say we grab a drink tonight?
今夜飲みに行かない?(今夜、一杯どう?) - What do you say to eating out tonight?
今夜は外でゴハン食べない?(今夜、外食はどう?)
“What do you say?” は単体でも使えますが、文章に組み込むこともできるんですね。
例文2のように後ろに文章が続いたり、例文3のように “to+名詞” を続けることもできます。”to” の後ろは必ず名詞なので、動詞を使う場合は “-ing” にするのを忘れないでくださいね。
“I’d say” も覚えておきたい
この「意見を述べる」という意味の “say” を使った表現で、ネイティブが「〜だと思う」と言うときによく使うフレーズがあります。それが、
- I’d say 〜(=I would say 〜)
です。”I’d say 〜” の「〜だと思う」はハッキリ言い切る感じではなくて、ちょっと推量が入ったあやふやな感じや「(他にも違う意見はあるかもしれないけど)私は〜と思う」「おそらく〜だと思います」というニュアンスがあるので、”I think 〜” よりも控えめな柔らかい表現になります。例えば、
- I’d say there were about 200 people at the party.
パーティーには200人ぐらいいたと思うよ - Do you think the new iPhone is worth the price? −I’d say so.
「新しいiPhoneって値段に見合った価値があると思う?」「そう思うよ」
のような感じですね。
ハッキリと言い切りたくない時に “I think” を使っている方もいると思いますが、とても柔らかい印象を与える “I’d say 〜” もぜひ使ってみてくださいね。
「言う」だけじゃない “say”
今回紹介した「〜と思う」を表す “say” は口語でとてもよく出てきます。
“say” は「言う」だけではないので、会話の途中でちょっと違和感のある “say” に出会ったら、この「〜だと思う」という意味を疑ってみてくださいね。
■提案するときの “Shall we say 10?” や “Say 10 o’clock?” のような “say” の使い方はこちらで紹介しています↓
■「何か意見はありますか?」というニュアンスの「どう思う?」はこちら↓
■ビジネスでも役立つ「どう思いますか?」「あなたの見解は?」を表すフレーズはこちら↓
■会話でネイティブがよく使う「〜ってどう思う?」の英語表現はこちら↓
■カジュアルな「どう思う?」の表現はこちらで紹介しています↓
■”What do you say?” ではなく “What does it say?” になると、どんな意味?