以前、別のコラムで【数えられる名詞】と一緒に使う “many” と “a lot of”、“lots of” の違いを紹介しました。
そこで今回は【数えられない名詞】と一緒に使う “much” と “a lot of”、“lots of” の使い分け について、基本をおさらいしたいと思います。
また、副詞の “much” と “a lot” の使い方の特徴もあわせて紹介します!
“much” と “a lot of” の使い分け
“much” は【数えられない名詞と一緒に使う】と刷り込まれたと思います。
でも、これも “many” と同じく、肯定文の場合にはちょっと注意が必要で、
- I have much money.
- They have much information.
- There’s much traffic.
とは普通は言いません。
“many” の場合は肯定文で使っても違和感とまでは言えないと思うのですが、“much” の場合は上のように肯定文で使うと、かなり違和感があります。そこで普段の会話では、
- I have a lot of money.
- They have a lot of information.
- There’s a lot of traffic.
のように、“a lot of”、もしくはもっとくだけた “lots of” を使うのが一般的です。
“much” の使い方
“many” と同じように、“much” も否定文でよく使われます。例えば、
- I haven’t got much change.
私はあまり小銭を持っていません - We don’t have much time.
私たちはあまり時間がありません - There’s not much difference between the two.
その2つの間に違いはあまりありません
のような感じですね。“not” と組み合わさって「あまりない」を表します。
復習になりますが、“much” の後ろには必ず【数えられない名詞】が来ます。時間は「1分、2時間」のようになら数えることはできますが、“time” 自体は数えられない名詞なので、“I have a time” と言うことはできません。
さらに、これまた “many” と同じように “so”、“too”、“as” などと一緒に使う時には “a lot of / lots of” ではなく、必ず “much” になります。
- I’ve wasted so much money on crap.
くだらないものにたくさん無駄遣いしてしまった - Eating too much sugar is bad for you.
砂糖の摂り過ぎは体に悪いよ - Take as much time as you need.
必要なだけ時間をかけていいですよ
副詞の “much” と “a lot” の使い方
以前のコラムで紹介した “many” と今回紹介している “much” は「たくさんの」を表す場合の使い方はとてもよく似ています。
ただ、“much” は副詞として使われることも多い単語で、これは “many” にはない特徴です。そこで最後に、副詞として使われる “much” と “a lot” を見てみたいと思います。
例えば、こんな2つの文があります。
- He doesn’t talk much.
彼はあまりしゃべらない - He talks a lot.
彼はよくしゃべる
実はこんな場合にも “much” は否定文で使われることが多く、肯定文では “a lot” が使われます。
- I don’t travel much.
私はあまり旅行しません - I travel a lot.
私はよく旅行します
のような感じですね。こちらも日常会話でよく出てくる使い方なので、覚えておくと役に立つと思います!
■“many” と “a lot of / lots of” の使い方、使い分けはこちら↓
■副詞の “much”。ネイティブは口語で「だいたい」を表す時にもよく使います↓
■“plenty of” で表す「たくさんの」は、ちょっと特徴があります↓