突然ですが英語で「あとでメールするね」と言うとき、どんなふうに表現していますか?
私が初めてニュージーランドで耳にした時に戸惑った表現の1つがこの「メールをする」なんです。
ホストマザーが「メールしてね」と言っていたのに、”email” という単語はどこにも出てこず、最初は全く意味が分からなからなかった…ということがありました。
海外生活経験のある方には当たり前のことかもしれませんが、日本では意外と知られていない表現を紹介します。
メールは “mail” ではない
まずは、日本語では「メールしてね」「メールするね」と言う「メール」。
書類や写真などを「メールで送ってもらえますか?」のつもりで “Could you send it to me by mail?” と言っていませんか?
日本語の「メールで」を直訳した “by mail” は「郵送で」という意味に捉えられる可能性が高いので、注意が必要です。
“mail” にも「電子メール」の意味がないわけではありませんが、私たちが普段「メール」と呼んでいる「電子メール」は、英語では “email” と言うことの方が断然多く、誤解されなくて済みます。
また、”email” には動詞で「電子メールを(で)送る」という意味もあるので、「その写真メールで送って」は “Send me the photo by email.” でも悪くないですが、”Email me the photo.” の方がスッキリしますね。
「(携帯に)メールする、メールして」は英語で?
冒頭に出てきた、私がホストマザーに言われた「メールしてね」の話に戻りましょう。
ホストマザーは確かに「メールしてね」と私に言ったのですが、そこには “email” も “mail” も使われていなかったんです。では、何と言ったのでしょうか?
海外にお住いの方ならすぐにわかるかもしれませんが、正解は…
Text me.
です。では、なぜ “Text me.” で「メールしてね」 になるのでしょうか?
“Text me” とは? “text” の意味と使い方
当時の私は “text” なるものが何なのか全く分からず頭が真っ白になりましたが、”text” とは “text message” とも呼ばれる、相手の携帯電話の番号を宛先に入れると送れる携帯電話同士のメールのことです。日本のショートメールみたいなものですね。
海外ではこの、携帯電話番号でやりとりするメールを “text” と呼び、gmailやYahooメールのようにメールアドレスでやりとりする “email” とは区別して言うことが多いです。
名詞の “text” は、例えばこんなふうに使われます。
- Brian sent me a text this morning.
今朝ブライアンが携帯にメールをしてきた - I got a text from my ex.
別れた相手から携帯にメールが来た
そして、”text” には動詞の「(〜の携帯に)メールする」という意味もあります。
- Text me.
携帯にメールしてね - I’ll text you.
(あとで)携帯にメールするね
のように使います。日本では「家に着いたらメールしてね」なんて言う場面でも、海外では “Text me when you get home.” となり、ここに “email” の出番はありません。
“PM me” の意味とは?
メールの話が出てきたので、最後に少しだけ関連したお話を。
“PM me.” というフレーズを見かけたことはありますか?
私は初めて目にした時に「ん?PMってPM2.5ぐらいしか知らないけど…」となりましたが、これも実はネイティブがよく使う表現なんです。
“PM” とは “Private Message” の略で、”PM me.” はメッセージ機能を使って「個人的にメッセージしてね」という意味になります。
例えば、友達がイベントをやります!とFacebookで投稿していて、最後に “PM me if interested.” と書かれていたら「興味ある人は個人的にメッセージしてね」ということです。
逆に「個人的にメッセージ送るね」は “I’ll PM you.” で、こちらもよく使われるので、覚えておくと役に立つかもしれませんよ。
“text”、”email” は使い分けて
日本語では「メール」は「メール」ですが、英語での “text” と “email” の違いはぜひ覚えておきたいですね。
この “text” のシステムでは、相手の携帯電話番号を知っているとメールが送れてしまうので、日本のように「携帯電話のメール(キャリアメール)アドレス」というものは無いことが多いです。
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