皆さん、”odd” という単語を耳にしたことはありますか?
「変った」という “strange” の意味で覚えている人が多いと思いますが、”odd” には実はいろんな意味があるんです。以下の文章はどんな意味だと思いますか?
- The houses on this side of the street all have odd numbers.
- I’ve lived here for 20-odd years.
- I don’t drink much but on the odd occasion I have a glass of wine.
- Which is the odd one out?
今回は、日常生活の中でちょいちょい出てくる “odd” のいろんな意味を紹介します!
「変った」「奇妙な」の “odd”
まずは、”odd” で一番よく知られている意味からおさらいしてみましょう。
「変った」「奇妙な」という意味ですが、英英辞書ではこんなふうに定義されています↓
strange or unusual : different from what is normal or expected
The Britannica Dictionary
- She’s got a really odd sense of humor.
- It’s odd that nobody told me about this before.
- That is one of the oddest creatures I have ever seen.
- What an odd-looking animal.
「普通・通常とは違う」「予期されるものと違う」というニュアンスの「変った」「変な」「奇妙な」を表すんですね。
![](https://kiwi-english.net/wp-content/uploads/2024/01/odd-looking-1.jpg.pagespeed.ce.dRIHL9TIOH.jpg)
この “odd” は “strange” に置き換えられることが多いですが、”odd” は「普通とは違って変った」「通常とは違って奇妙な」という事実を表す時に使うことが多いように思います。
数を表す “odd”
数にまつわる表現で覚えておきたい “odd” は2つあります。
まず1つ目は “odd numbers” の “odd” です。
“odd numbers” とはどんな「数」のことでしょうか?「変った数字」ではありませんよ。
次に出てくる “odd” の英英辞典の定義から “odd numbers” とは何か推測してみてくださいね。
(of numbers) that cannot be divided exactly by the number two
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
正解は…「奇数」です。
ちなみに「偶数」は “even numbers” と言います。
![](https://kiwi-english.net/wp-content/uploads/2024/01/even-1.jpg.pagespeed.ce.w1jvPmswHQ.jpg)
そして2つ目の、数にまつわる “odd” は「〜余り」を表す “odd” です。
- I’ve lived here for 20-odd years.
私はここに20年余り住んでいる - There were 50-odd people at the party.
パーティーには50名余りの人がいた
こんなふうに数の後ろにくっついて「だいたい」を表すのですが、ポイントは「〜よりも少し多い」という端数の数を表すことです。
a little more than a particular number — used in combination with a number
The Britannica Dictionary
天気予報でよく耳にする “odd”
英語で天気予報を見て(聞いて)いると、よく “odd shower” という表現を耳にします。
“shower” とは「にわか雨」のことですが「変な にわか雨」ではちょっとおかしいですよね。これは「時折降る にわか雨」という意味になります。
“odd” にはこんな意味もあるんですね↓
[only before noun] happening or appearing occasionally; not very regular or frequent
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
規則的ではない「時折」や「時々」を表す時に使われて、”on the odd occasion” や “at odd moments” でも「時折、たまに」を表すことがあります。
イメージでとらえる “odd”
![day 42/365](https://live.staticflickr.com/4102/5436781438_f8c3147f9a_h.jpg)
他にも、左右ちぐはぐの靴下のことを “odd socks” と呼んだり、猫に多い左右で色が違う眼を日本語では「オッドアイ」と呼びますが、英語では “odd eyed” と表現します(odd eyed cat:オッドアイの猫)。また、上の写真のように、いくつかの中で1つ異質なもの・仲間はずれ的なもののことを “the odd one out” と表現したりします。
こんな “odd” は「他と合っていない」イメージですね。
“odd” は最初に紹介した「変った」という意味で一番よく知られていると思いますが、今回紹介したように実はいろんな意味で使われる単語です。
でも、1つずつ丸暗記すると大変なので「通常・本来とは違う」というイメージを軸に「半端な、余りの」「規則的ではない」といったニュアンスで捉えておくといいのではないかと思います。
日本語で説明しにくい単語
英単語の中には、日本語で説明するとイマイチ分かりにくいけど、イメージで捉えると理解しやすいものがいくつかあります。
以下のコラムではそんな単語・フレーズを取り上げているので、ぜひあわせてご覧くださいね。