英語ではよく使うのに、いまいち日本語にしにくい単語やフレーズってありますよね。
今回取りあげるのはその一つ、”freak out” というスラングです。
- I freaked out.
- You’re freaking me out!
- I’m freaking out.
といった感じで使われるのですが、このフレーズ、みなさん1度は耳にしたことがあると思います。
映画や海外ドラマにはとってもよく出てきますが、日本語で説明するとなると、実はちょっと手ごわいんです。
“freak out” が日本語で説明しにくい理由
“freak out” を日本語で説明しにくい理由。それは、いろんな場面で使われるからです。
コレという一つの意味だけでなく、あんな場面・こんな場面と様々なシチュエーションで登場するんです。
でも、逆に言えば、イメージさえ掴めれば様々なシーンで使える便利表現でもあります(スラングなので使い方には注意が必要ですが)。
今回はそんな “freak out” とは、どんなイメージのフレーズなのか、実際に使われる例を挙げながら迫ってみたいと思います。
と、その前に “freak” とはそもそも何なのか、いつものように英英辞書で “freak” を引いてみたところ、こんなふうに書いてあります。
to become or make you become so angry, surprised, excited, or frightened that you cannot control yourself
macmillan dictionaryより
これは簡単に言えばどういうことなのかは後ほど紹介するとして、まずは具体的にどんな場面で使われるのか、シーン別に見てみましょう!
シーン別 “freak out” の意味と使い方
1. 焦ったり慌ててパニクった時
例えば、仕事で期限が迫っているのに大事な書類が全くできていない…と、気持ちばかり焦って頭がおかしくなりそうな時。
あれもこれもしなきゃいけないのに頭が混乱して思考が停止したり、いまにも頭から湯気が噴き出しそうな感じをイメージして下さい。これが、
- I’m freaking out.
と言うのにふさわしい場面の一つです。”I’m panicking” とも言えますが、スラングを使って “I’m freaking out.” とも言います。
2. 強い驚き・恐怖を感じた時
「怖い」「ゾッとする」って英語で何て言う?というコラムを以前に紹介しましたが、実はこの “freak out” も極度に驚いたときや恐怖を感じた時によく使われます。
例えば、暗い場所で急に友達に「ワッッ!」と驚かされて、心臓が飛び出そうなほどビックリした…という場面を想像して下さい。
日本語では「うわっ、ビックリした!」と言いますが、ここで “I’m surprised.” ではちょっと驚きが弱いカンジがします。ビックリしてパニックに陥りながら相手に言うのが、
- You’re freaking me out!
です。また、テーマパークでめちゃくちゃコワい乗り物に乗った場合なども
- It freaked me out!
で「めちゃくちゃ怖かった」というニュアンスが表せます。
3. 怒り爆発、というような時
例えば、彼女が彼氏に内緒で男友達とゴハンを食べに行ったとしましょう。
彼氏はそういうのが許せない人だったら、そのことを知った途端に激怒したり発狂したりしますよね。こんな場合にも、
- He’s going to freak out if he finds out.
といった使い方をします。彼の感情が爆発するといったイメージですね。
4. 頭がおかしくなりそうな時
極度のイライラや「頭がおかしくなる」といった場合にも “freak out” は使われます。
例えば、気付いたら携帯電話が彼女からの不在着信で埋め尽くされていたような時。
- She’s freaking me out.
で「彼女のせいで頭がおかしくなりそう」といったニュアンスになります。
“freak out” が持つイメージは?
どうですか?上に挙げたシチュエーションでの使い方から共通するイメージは何となく掴めましたか?ひと言でまとめるのは難しいですよね。
でも、だいたい共通するイメージは「感情が大きく揺さぶられて、通常の感情・精神状態ではなくなる」ということだと思います。そんな時、パニックになったりワーッとなったり、発狂しそうになったりしますよね。
そんなカンジになることや、誰かや何かによってそんなカンジにさせられた時に使う表現が “freak out” です。
■「パニックになる、パニクる」の英語表現はこちら↓
覚えておくと絶対に役立つ
イメージが掴めるまでは何となく使いにくいフレーズですが、映画やドラマなどで耳にすることはかなり多いと思います。
スラングなのでちょっとした日常の会話で登場することも多く、特に若い人たちがよく使います。
自分では使わなくても、全く知らないのと知っているのとでは耳で聞いたときの理解度が全然違うので、ちょっと頭の端にでも置いておいて、耳にした時に思い出してくださいね!
■今回の “freak out” のように、日本語に訳しにくい英語って、実は結構あるんです。
そんな表現を扱ったコラムは以下のリンクから見れますので、ぜひ合わせて読んでみてください!