「全力で〜にあたる」って英語で何て言う?

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災害や通信障害が起きたら、それに対応する自治体や企業は「全力で復旧作業に当たっています」のように言いますよね。

また、商品の注文が集中してしまって発送に遅れが出てしまった場合には、お詫びをして「全力で出荷作業に当たっています」と説明することもあるかと思います。

こんな、サービスを利用する人に対して提供する側が「全力で〜しているのでお待ちください」と英語で伝えたいときにはどんなふうに言えばいいのでしょうか?

実は、とってもよく使われる言い回しがあるんです。

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「全力で〜に当たる」を英語で言うと?

先日、ニュージーランドの北島で記録的な豪雨が降り、最大の都市オークランドでは甚大な洪水被害が出ました。
空港のターミナルが浸水し、土砂崩れによって家屋が倒壊したり、各地では道路が寸断されてしまい、ライフラインも含めて各所で復旧作業に全力が注がれました。

そして、作業にあたっている省庁・自治体や企業がSNSに投稿しているアップデートを見ていて、私は「あぁ、またこのフレーズが出てきた」と思いました。

こういった復旧作業のアップデートでは必ずと言っていいほど使われる英語のフレーズがあるんです。それが今回取り上げる「全力で(作業)に当たっています」というフレーズです。

例えば、以下はニュージーランド運輸局の投稿ですが「我々は、寸断された道路の復旧作業に全力で当たっています(懸命な復旧作業を行なっています)」はこんなふうに表されるんです↓

どの部分に書いてあるか見つけられましたか?

Our teams have been working hard to restore access to roads as quickly and safely as possible.

be working hard to 〜” これが「全力で(〜の作業)にあたっている」を表す時にとてもよく使われる表現なんです。ポイントは、不便をかけていたり、待たせていたりするシチュエーションで使われるということです。

この他にも復旧作業のアップデートに出てきていたのが、

  • Our crews are working hard to open the motorway as soon as possible.
    できるだけ早く高速道路を開通させるために全力で作業に当たっています
  • Our crews are still working hard to uproot, chop down and clear trees to re-open the road safely.
    道路を安全に開通させるために(道を塞いでいる)木を抜いたり切り倒したり取り除いたり全力で行っています

といった表現です。

“work hard” は「一生懸命〜する、頑張る、努力する」

“work hard” は文字通り「一生懸命働く」という意味もありますが、他にも「一生懸命頑張る努力する」を表すときによく使われる表現です。

なので、上に出てきた文章は「寸断された道路を復旧するために私たちは一生懸命頑張っています」ということです。

ただ不思議なことに、日本語ではこんな場合、自ら「頑張っています、努力しています」と声高にアピールすることはあまりないですよね。代わりに「全力で(作業)に当たっています」と表現することが多いように思います。

そんな時に使うのが、”be working hard” なんです。

“be working hard” が実際に使われている例

もう一つ例を挙げると、以下の投稿はニュージーランドのVodafoneでカスタマーセンターに繋がらないという障害が起きて、問題がほぼ解決された時のものです。

まだ繋がらない人に対して、

We’re really sorry for the inconvenience, the team is working hard to get this resolved ASAP.

と、お詫びを言いつつも、やはり “be working hard” が出てきました。「できるだけ早く問題を解消するために我々は一生懸命頑張っています→全力で作業に当たっています」という感じですね。

相手に不便をかけているような場面では、日本ではお詫びをすることに重きを置きますが、英語ではこんなふうに「私たちは一生懸命頑張っています」という言葉が必ず出てくるのが面白いなと、私はこの表現を見るたびに思います。

他にも、注文が集中して出荷作業に遅れが出ている時なんかにもとてもよく目にする “be working hard”。コロナでロックダウン中、私がネットで買い物をしたときに実際に受け取ったメールがこちらです↓

まずは “unprecedented demand(かつてない需要)” のため、予期されていたよりも遅延が出ていると述べてから、

Our teams are working hard and we are processing orders as fast as we can,

とあります。この場合は「全力で作業に当たっており、できるだけ早く注文を処理しています」ということですね。ここでも一生懸命頑張っていることがアピールされています。

以下のメールも同じです。カレンダーをネットで注文したら、こんなメールが送られて来ました↓

一年で一番忙しい時期だったようで、遅延があることを承知くださいといった内容です。ここにも、

We are working hard to get orders out as soon as possible.

「全力で発送作業に当たっています」と書かれていますね。この一文は、発送に時間がかかるときに本当にとてもよく使われる定番の文章です。

今回紹介した “be working hard” は日本語から英語に直訳すると、もしかすると表に出てこない表現かもしれません。上で紹介したように、日本語では相手を待たせたり不便をかけるシチュエーションでは「私たちは頑張っていますので」と表現することがあまりないからですね。

ところが、あら不思議。英語になると急にとってもよく出てくるフレーズなので、英語で伝える場合にはぜひ参考にしてみてくださいね。

■インターネットやシステムがダウンした時にも、”Our technicians are working hard to…” はよく使われます↓


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