元日にとても大きな地震がありました。大きな余震も続いている中で今も懸命の救助活動が続いていますが、ニュースの映像を見ると苦しくなります。
私はニュージーランドに住んでいた頃、2011年に起きたクライストチャーチの大地震(カンタベリー地震)に遭遇したので、命の危険を感じながら逃げた記憶が今でも蘇ってきます。
そんな当時「大丈夫だった?」や「地震、気をつけてね」というメールをもらったり、報道やSNSにも「みんな、気をつけてね」「皆さんご無事で」のような表現をたくさん目にしたのを覚えています。
こういった英語表現は地震だけではなく、台風や大雨などの自然災害・コロナの当時にもよく使われていたので、今回は英語でメッセージを送る際のお役に立てばという思いで紹介したいと思います。
「地震、気をつけてね」を英語で言うと?
地震は本当にいつ来るか分からないので気をつけようがないのですが、地震に限らず自然災害の際にも無事でいて欲しいと願う時に「気をつけてね」と言ったり、メールを送ったりしますよね。
「気をつける」と言えば “Be careful” がパッと思い浮かぶかもしれません。ただ、こんな場合には、”Be careful.” ではなく、
Stay safe.
という表現がとてもよく使われます。
“Stay safe” で表す「気をつけて」「無事でいてね」
“Stay safe.” とは「stay=〜の状態のままでいる」「safe=安全な、無事な」なので「安全な(無事な)状態のままでいてね」という意味のフレーズです。
なので、地震や自然災害といった危機が身近に迫っている人に対して「このまま安全でいてね」「このまま無事でいてね」というニュアンスです。
たくさんの人に対してメッセージ的に発信する場合には、
- Stay safe, everyone.
皆さんご無事で
みんな気をつけてね
がとてもよく使われます。ニュージーランドではコロナが蔓延していた時にも、この “Stay safe, everyone.(みんな無事でいてね)” というメッセージをよく見かけました。
他にも、真夏の熱中症だったり、大きな台風が来るような時にも使うことができます。
「大丈夫?」「無事でよかった」を英語で言うと?
次は「大丈夫?」や「無事でよかった」と英語で言いたい時やメール・メッセージで送る際の英語表現を見てみましょう。
「大丈夫?」は、
- Are you okay/OK?
大丈夫?
なんかが一番シンプルでよく使われていると思います。そして「無事でよかった」は、
がよく使われます。ホッとした・安心したというニュアンスの「〜でよかった」は “glad” で表すのが定番です。
また、その他にも、
- I’m so relieved to hear you’re safe.
無事でホッとしたよ!
などでも無事と聞いて「ほっとした気持ち」が伝わると思います。
■”relief” には名詞の意味もあり「支援物資」を表す際にもよく出てくる単語です↓
“Kia Kaha” と “Stay strong”
ニュージーランドの先住民であるマオリ族の言葉に “Kia Kaha” というフレーズがあります(そのまま キア カハ と読みます)。
これは英語に直訳すると “Be strong” という意味なのですが、クライストチャーチ地震の後には “Stay strong” のニュアンスで “Kia Kaha Christchurch” がとてもよく使われました。私はこの時初めて、英語ではこんな時に “Stay strong” という表現をするんだと知りました。
これも「stay+形容詞」で「stay=〜の状態のままでいる」「strong=強い、しっかりした」なので「強いまま(しっかりしたまま)でいる」ということですね。
辛い状況で一方的に “Be/Stay strong” と言われると受け止め難い気持ちになるかもしれませんが、”Kia Kaha” には寄り添うニュアンスが含まれ(ると私は理解してい)ます。日本では東北大震災の後に「がんばろう東北」という言葉をよく耳にしましたよね。そんな「がんばろう」のニュアンスに似ていると思います。
今回の地震では安否不明の方もまだいらっしゃるので “Kia Kaha” や “Stay strong” という言葉を使うには早すぎると思いますが、これから復興へ向かっていく中で心の中で “Kia Kaha” と応援したいと思います。皆さんどうかご無事で。
地震にまつわる英語表現
■「地震が起こる」「避難する」「避難指示」「高台へ避難する」など地震に関連する英語表現はこちらで紹介しています。何かのお役に立てば幸いです↓
■「足止めされる」を英語で言うと?
■津波警報や避難指示が出たら迷わず避難を!「用心に越したことはない」は英語で “Better safe than sorry.” と言います↓