新年、誕生日、卒業、就職、結婚、出産…などなど、人に「おめでとう!」と言う機会って、ちょこちょこありますよね。
そんな「おめでとう」を英語にすると、どんな表現があるのでしょうか?
海外の友達とのメールやSNSにも役立つ、いろんな「おめでとう」を紹介します!
「おめでとう」の定番 “Congratulations!”
「おめでとう」で一番よく知られているのは、
- Congratulations!
ではないかと思います。耳にしたことがある方も多いと思いますが、略してカジュアルに、
- Congrats!
なんていうふうに言ったり書いたりすることもあります。
そんな “Congratulations!” と “Congrats!” ですが、実はどんな「おめでとう!」にも使えるわけではないんです。ためしに、動詞の “congratulate” を英英辞書でひいてみると、
to tell somebody that you are pleased about their success or achievements
Oxford Learner’s Dictionaries
と書いてあります。誰かが成功を収めたり、何かを達成・成し遂げた場合などに使う「おめでとう」なんですね。
また、成功・達成という大それたことでなくても、その人の意思で何かをしていい結果になった場合にも使えます。
なので、”Congratulations!” は卒業・就職・昇進・合格・婚約・結婚・妊娠・出産などの「おめでとう!」だけでなく、宝くじに当たったり新築祝いなんかにも使います。けっこう幅広く使える言葉ですね!
会話の中で “Congratulations!” や “Congrats!” だけで使ったり、”Congratulations/Congrats on (your) 〜 !” で具体的に「〜おめでとう!」を表現することもできます。
- I passed my driving test yesterday. −Congratulations!
「運転免許の試験に昨日合格したんだ」「おめでとう!」 - Congratulations on passing your driving test.
運転免許の試験、合格おめでとう! - Congratulations on your graduation!
卒業おめでとう! - Congratulations on your admission to the University of Tokyo!
東京大学入学おめでとう! - Congratulations on being accepted into Harvard!
ハーバード合格おめでとう! - Congratulations on your promotion!
昇進おめでとう! - Congrats on your engagement!
婚約おめでとう! - I’m getting married next month. −Congratulations!
「来月結婚するんだ」「おめでとう!」 - Congratulations on your marriage!
結婚おめでとう! - I heard you were pregnant. Congrats!
赤ちゃんできたんだって?おめでとう! - Congratulations on the birth of your beautiful baby girl!
女の子ご出産おめでとう! - Congrats on your new baby!
出産おめでとう! - Congrats on winning the lottery!
宝くじ当選おめでとう!
また、定年退職する人に対して “Congratulations on your retirement!” なんていうメッセージを送ることもあります。
でも「おめでとう!」と言う場面って他にもありますよね。
毎年やって来る「おめでとう」は “Happy 〜”
誕生日・結婚記念日などのように、放っておいても毎年やってくる「おめでとう」には “Congratulations!” は使いません。
Happy 〜 !
を使うのが定番です。少し例を挙げてみると、
- Happy Birthday!
誕生日おめでとう - Belated Happy Birthday!
遅くなったけど誕生日おめでとう - Happy New Year!
新年おめでとう - Happy (Wedding) Anniversary!
(結婚)記念日おめでとう
みたいな感じですね。そんな “Happy 〜!” ですが、実は日本語で「おめでとう」と訳すのはちょっと馴染まないなぁ…というものもあるんです。
例えば、父の日や母の日には、
- Happy Father’s Day!
- Happy Mother’s Day!
というフレーズを目にするのですが、これを「おめでとう!」と訳すのは違和感がありませんか?日本語で「父の日おめでとう!」って言わないですよね。
他にも私が「おめでとう」があまりしっくりこないなと思うものに、
- Happy Valentine’s Day!
- Happy Easter!
- Happy Halloween!
- Happy Holidays!
などがあります。「おめでとう!」と日本語に訳してしまうと少し違和感があるのですが、こんな英英辞典の定義を見れば納得です↓
if you wish somebody a Happy Birthday, Happy New Year, etc. you mean that you hope they have a pleasant celebration
Oxford Learner’s Dictionaries
「おめでとう!」という訳にとらわれず、こういった場合には “Happy 〜!” でお祝いする、という感覚で理解しておくのがいいのではないかと思います。
他にもある「おめでとう」の英語表現
その他に、お祝いメッセージでよく使われるものに、
Best wishes
があります。例えば、
- Best wishes on your birthday!
- Best wishes on your wedding day!
などと書かれたカードを見かけます。”Best wishes” は書いて伝える時の「おめでとう」によく使われます。
“Best wishes” を日本語にするのはちょっと難しいですが、これからたくさんの幸せや幸運、成功がやって来ますようにと祈るフレーズです。
また、その他の「おめでとう」のフレーズとしては、特別な単語を使わない、
I’m so happy for you!
もとてもよく使われる表現です。これは、私もとても嬉しいよ!といったニュアンスで、相手にとっておめでたい話やいい知らせを聞いた時に使う「おめでとう!」「よかったね!」の感じです。
- I got engaged yesterday! −Congratulations! I’m so happy for you!
「昨日婚約したの!」「おめでとう!本当に良かったね」
みたいに “Congratulations” と合わせて使うことも多いですよ。
■何かを頑張った人に言う “I’m so proud of you!” も頻出フレーズです↓
最後の “s” を忘れないで!
今回紹介した中でも、”Congratulations!” はやはり出番の多い表現だと思います。
ただ、”Congratulation!” のように間違えがちなので、”Congratulations!” のsを忘れないように注意してくださいね。カタカナで「コングラッチュレーション!」と書いてあるのを見かけたりしますが、これは間違いです。
お祝いのメッセージって、英語で書くとなると何て書いていいのか悩みがちですが、堅苦しすぎないナチュラルなフレーズは海外の有名人のSNSなどでもたくさん学べるので、ぜひ参考にしてみてください!