年賀状に書く英語のフレーズといえば “Happy New Year” ですよね。
“Happy New Year” と文字で書く場合、”New” と “Year” がなぜ大文字なのか、気になったことはありませんか?
“Happy new year” ではダメなのでしょうか?
そこで今回のコラムでは、”new year, New Year, New Year’s” の違いを紹介したいと思います!
小文字の “new year” とは?
小文字で始まる “new year” って、どんな時に使うのでしょうか?
直訳すると「新しい年」ですよね。
小文字の “new year” は一般的な「新しい年」というそのままの意味で使われますが、”the new year” で「年明けの時期」といったニュアンスで使われることもあります。例えば、
- I hope your new year is filled with happiness!
新しい年が幸せでいっぱいでありますように - I’ll see you in the new year.
また年明けに(会おう)ね
のような感じです。
大文字の “New Year” とは?
では、大文字の “New Year” になると何が変わるのでしょうか?
大文字の “New Year” はこんな意味で使われることが多いんです↓
the first day of the year celebrated as a holiday
(The Britannica Dictionary)
「元日」ですね。固有名詞的な扱いになるので、こんな場合には大文字になります↓
- New Year‘s Eve
大晦日(元日の前日) - Happy New Year!
(年が明けた瞬間に使われる)あけましておめでとう - New Year‘s Day
元日 - New Year‘s resolution(s)
新年の抱負(決意) - I spent New Year‘s Eve at Walt Disney World.
大晦日をディズニーワールドで過ごした
また、日本語で言うところの(単なる「新しい年」ではなく「お正月」としての)「新年」にも “New Year” が当てはまるように思います。
- I celebrated New Year with friends.
新年を友達と祝いました - We’re going to Paris for Christmas and New Year.
クリスマスとお正月にパリに行きます - I’m spending New Year in Paris.
新年はパリで過ごします
みたいな感じですね。
“New Year’s” とは?
さらに、大文字の “New Year” にアポストロフィがついた “New Year’s” というのもあります。
主にアメリカ英語でよく使われるようですが、私の周りでもちょくちょく耳にしたり目にしたりしました。
これは、”New Year’s Eve” と “New Year’s Day” のそれぞれ “Eve”・”Day” が落ちてしまった形のようで、大晦日や元旦、またそれを含んだ期間のことを指します。
- What are you doing for New Year’s?
大晦日(もしくは新年)の予定は? - I’m going to Paris for New Year’s.
新年はパリで過ごします - Have a great New Year’s!
素敵な年越しを! - How did you spend New Year’s?
新年はどう過ごしたの?
のような感じです。たまにネイティブの人がアポストロフィなしの “Happy New Years” と書いているのも見かけますが、これは間違いだそうですよ。
違いは少しだけ
少しまとめてみると、
- new year:一般的な「新しい年」「年明けの時期」
- New Year:「大晦日」「元旦」「(正月)休暇」にまつわる場合に使う
というのが大きな違いになります。
でも実際には “new year” と “New Year” が区別されずに使われている例もたくさんあったりします。
それほど神経質にならなくてもいいかもしれませんが、違いがあるのを覚えておくと使い分けに迷わないですね!
■”A Happy New Year”? それとも “Happy New Year”?
■「今年もよろしく」って英語でなんて言う?
■”Happy New Year” っていつ使う?
■”new” の「ニュー」以外の読み方とは?