“redundant” という単語をご存じでしょうか?
ネイティブの先生と英語の学習をしていると耳にしたり目にすることがあったり、”be made redundant” はイギリス英語ではよく使われるフレーズだったりします。
今回はそんな “redundant”、”be made redundant” の意味と使い方を紹介します!
“redundant” の意味とは
“redundant” ってちょっと響きが面白い単語ですよね。発音はそのまま /rɪˈdʌn.dənt/ と読みます。
英英辞書で意味を調べてみると、
(especially of a word, phrase, etc.) unnecessary because it is more than is needed
(Cambridge Dictionary)
つまり「必要ないので不要な」といった意味の単語です。
これは言葉やフレーズなどの表現に対して使われることが多く「同じ役割・機能を果たすものが重複しているので余分な、不要な」というニュアンスなので「冗長な」と訳されることもあります。
例えば、こんな文章があるとします↓
- I painted my walls yellow colour.
「壁を黄色に塗った」ですが、この場合、”yellow colour” の “colour” は “redundant” です。”yellow” だけで「黄色」を表すので、表現が重複していて「必要ないので不要な」ということになります。
こんなふうに、英会話を習っていたりすると、冗長な表現をしたときに先生から “〜 is redundant” のように指摘を受けることがあります。
“be made redundant” の意味とは
“be made redundant” というのはイギリス英語でよく使われる表現なのですが、コロナが長引いてニュースなどで目にする機会がめちゃくちゃ増えました。
例えば、こんなふうに使われます↓
- Most of the staff were made redundant.
これは「スタッフの大半が解雇された」という意味になるんです。
“redundant” の「必要がないので不要な」という意味から考えるとスッと理解できると思いますが、”be made redundant” が表すのは「人員整理でクビになる、リストラで解雇される」です。人員・ポジションが余剰で不要にされる、というニュアンスです。
“be/get fired” はクビになる側に何らかの理由がある場合に使われることが多いのに対して、”be made redundant” は会社都合での解雇に使われます。
“be made redundant” の使い方
“be made redundant” の使い方をいくつか見てみましょう。
- I was made redundant.
私はリストラされた - One-third of the employees were made redundant.
従業員の3分の1は人員整理された - After being made redundant due to the pandemic, he started a business of his own.
彼はコロナでリストラされた後、自分のビジネスを始めた - The company announced that at least 50 positions would be made redundant.
少なくとも50のポジションが不要になると会社は発表した - They have made all its staff redundant after going into administration.
彼らは破産申請をし、全スタッフを解雇した
アメリカでは同じ意味で “be/get laid off” というフレーズがよく使われるようですが、イギリス英語圏のニュージーランドでは “be made redundant” の方が圧倒的によく使われている印象です。
“redundant” の名詞は “redundancy” で、こちらは「人員整理での解雇」を表すときに使われる単語です。会社が人員整理をする際に募る「希望退職」は “voluntary redundancy” で表せますよ。
■以下のコラムでは “be made redundant” 以外の表現も含めて「リストラされる」を表すフレーズを紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください↓