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今回は、みなさんご存じの単語 “walk” を取り上げたいと思います。
“walk” と言えば、意味は「歩く、歩いて行く(来る)」ですよね。例えば、
- I walk to work every day.
毎日職場まで歩いて行きます - Did you drive here? −No, I walked.
「車で来たの?」「いえ、歩いて来ました」
のように使われます。また、名詞で使うと、
- Let’s go for a walk.
散歩に行こう - It’s a five-minute walk.
歩いて5分です
のように「散歩、歩くこと」という意味でも使われますよね。
でも、他にももっと日常生活で使われる “walk” があるんです。
「(犬を)散歩させる」の “walk”
「歩く」以外で私が一番よく耳にするのは、これかもしれません。
動詞の “walk” には「(動物を)散歩に連れて行く」という意味もあるんです。オックスフォード現代英英辞典には、こんなふうに書いてあります↓
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to take an animal for a walk; to make an animal walk somewhere
例えば「私は1日2回、犬を散歩に連れて行きます(散歩させます)」は、”I take my dog for a walk twice a day” とも言えますが、もっと簡単に、
- I walk my dog twice a day.
で言えてしまうんです。犬を飼っている人は日常生活でとってもよく出てくるので覚えておくと便利ですよ。
ちなみに、小さな子など人間を「散歩させる」「散歩に連れて行く」には、”take 〜 for a walk” が使われます。
「送って行く」の “walk”
“walk” には「(誰かを)送って行く」という意味もあるんです。
もちろん “walk” なので「車で送って行く」ではなく、「歩いて送って行く」という意味ですが、英英辞典では分かりやすくこんな説明がされています↓
to go somewhere with somebody on foot, especially in order to make sure they get there safely
(オックスフォード現代英英辞典)
どこかまで一緒に歩いて付いていく、というニュアンスですね。
辞書の定義にもあるように、夜遅い時間や安全を気遣って使われることも多く、
- It’s getting late. I’ll walk you to the station.
遅くなってきたから駅まで送って行くよ、一緒に行くよ - I’ll walk you home.
家まで(一緒に歩いて)送って行くよ
のように使います。
また、家に誰かが遊びに来てくれて、その人が帰る時に「外まで送るよ」なんて言う場合も、
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- I’ll walk you out.
のように “walk” で表します。私がこれを初めて知ったのは映画のセリフだったのですが、注意して見ていると海外ドラマや映画では結構よく使われていますよ。
「物を動かす、押して歩く」の “walk”
辞書によっては載っていないのですが、私が初めて聞いた時にビックリした “walk” の使い方がこれです。
わりと大きいチェストを買ったときに、後日運送業者さんが2人がかりで家に運び入れてくれたのですが、その時に1人がもう1人に向かって、
- Let’s walk it.
と言ったんです。これ、どんな意味なのか想像できますか?
日本語で上手な表現が見つからないのですが、箪笥や洗濯機・冷蔵庫などの大きくて重い物を動かす時に「歩かせる」ようにして動かすことがありますよね。
ちょっと倒して1つの角だけを床に着けて、次は隣の角に力点を移す…という感じで、家具が歩いてるように移動させるやり方です。
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英英辞書では上手に説明してありました↓
to move a heavy object such as a piece of furniture by moving one side and then the other
(Macmillan Dictionary)
こんな時にも “walk” が使えるんだ!と、かなり衝撃でした。
さらに「自転車を押して歩く」にも “walk” が使えるんです。
例えば「ここでは自転車は降りて押して(歩いて)ください」みたいな場所ってありますよね。歩行者がたくさんいるような場所では注意喚起のために看板があったりしますが、それも簡単に、
- Walk your bike
で表せます。
“walk free” ってどんな意味?
ちなみに、今日2月11日はネルソン・マンデラ氏が釈放された日でもあります。
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反アパルトヘイト運動に身を投じたことによって国家反逆罪で投獄され、27年にも及ぶ獄中生活の後1990年2月11日に釈放されました。
その日から丸29年が経った今日、ニュージーランドでは朝のニュースで報道されていましたが、そのニュースのタイトルが、
- Mandela Walks Free
でした。ここにも “walk” が使われていますよね。
“walk free” とは「無罪放免になる、釈放される、自由の身になる」といった意味で使われるフレーズです。
ちょっとだけ発音の話
“walk” といえば、”work” との発音の違いがよく取り上げられますよね。
“walk” は「ウォーク」では絶対に通じない!なんて書いてあったりもしますが、イギリス英語に限ってはそんなことはありません。アメリカ英語の “walk” とは発音が全然違います。
発音の違いに興味がある方は、ぜひ下のオンライン辞書でチェックしてみてくださいね!
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