この前、旦那さんと話をしている時に、ふと「親知らず」の話題になりました。
あの、奥歯のさらに奥に生えてくる「親知らず」です。
その時は「英語で親知らずって◯◯だよね」「そうそう。何でそんな名前になったんだろうね?」という話になったので、今回のコラムは「歯」にまつわるお話をしてみようと思います。
また、私はニュージーランドで何度か歯医者さんのお世話になっているので、自分の経験も交えて、海外の歯医者での役立つ英語表現を紹介します!
「親知らず」「乳歯」「永久歯」を英語で
ご存じの方もいらっしゃると思いますが「親知らず」は英語で、
wisdom tooth(複数:wisdom teeth)
と言います。”wisdom” とは「賢明(さ)、知恵」という意味があるのですが、これはWikipediaによると「物事の分別がつく年頃になってから生えてくる歯であることに由来する」とのことです。ヘ〜、ですね。
ちなみに「乳歯」「永久歯」は、こんなふうに表現します↓
【乳歯】
baby tooth(複数:baby teeth)
milk tooth(複数:milk teeth)
【永久歯】
adult tooth(複数:adult teeth)
permanent tooth(複数:permanent teeth)
また「八重歯」は “vampire teeth”、「出っ歯」は “buck teeth、goofy teeth” と呼ばれたりします。
そして、歯並びに関してはこんなふうに表現できますよ↓
- 歯並びがいい
She’s got straight teeth.
She’s got perfect teeth. - 歯並びが悪い
My teeth aren’t straight.
My teeth are crooked.
I’ve got crooked teeth.
“crook” とは「曲げる・湾曲させる」といった意味なので、歯がキレイに並んでいないことを指します。
海外の歯医者で使う英語
日本でも歯医者にはできれば行きたくないですが、海外で歯医者に行くのってもっと嫌ですよね。私はニュージーランドで初めて歯医者に行くことになったときのドキドキ感を未だに覚えています。
ここからは海外で歯医者に行くことになった場合に役立つ英語表現を紹介したいと思います!
歯医者の予約で使うフレーズ
「予約」を意味する英単語には “booking/reservation/appointment” がありますが、医者や歯医者などの「人と会う予約」には “appointment” が使われます。
基本は予約がないと診てもらえないので、電話で予約しましょう。
- I’d like to make an appointment.
I’d like to schedule an appointment.
I need to make an appointment.
予約を取りたいのですが - I’d like to schedule a check-up.
検診の予約をしたいのですが
“check-up” は定期的な「健康診断」のことを指します。「歯科検診」は “dental check-up” ですが、話の流れで “check-up” だけでも十分です。
また、予約の日時を決めるときには、
- Do you have anything available tomorrow?
明日は空きがありますか? - Do you have any openings this afternoon?
今日の午後、空きはありますか? - I’d like to come in on Wednesday.
水曜日に行きたいのですが - (How does the 25th sound to you?) –That sounds good. / That’s fine.
それで結構です - (How about 3pm?) −Sorry, I can’t make it. How about 4pm?
3時はダメなんです。4時はどうですか?
なども使う機会が多いので、覚えておくといいかも知れません。
ちなみに「歯医者」は “dentist” ですが「歯科衛生士」は “hygienist” と呼ばれます。「受付の人」は “receptionist” ですね。
歯の症状を英語で伝えるフレーズ
症状を英語で伝えるのはなかなか大変ですよね。よくある症状をいくつか挙げてみましょう。
- I’ve got a toothache.
歯が痛いです - My tooth hurts when I bite down.
噛むと歯が痛いです - One of my fillings* came out (fell out).
歯の詰め物が1つ取れました *被せ物は “crown” - I think I might have a cavity.
虫歯(の穴)があるかもしれません - My gums are sore and swollen.
歯茎が痛くて腫れています - I chipped my front tooth.
1つ前歯が欠けました - I cracked my tooth.
歯が割れました - I broke my tooth eating bread.
パンを食べていて歯が欠けました/割れました - I’d like to have my teeth cleaned.
歯のクリーニングをしてもらいたいです
「上の歯」「下の歯」は英語でなんて言う?
歯医者に行くと先生に「どこの歯ですか?」と聞かれるので、だいたいの位置は英語で言えるようにしておきたいですね。
そんなときに役立つ表現はこちらです↓
- 上の歯:upper tooth
- 下の歯:lower tooth
- 前の歯:front tooth
- 奥の歯:back tooth
- 上の奥の歯:upper back tooth
- 下の前の歯:lower front tooth
- 奥から2番目の歯:the second tooth from the back
のように表せますね。
「虫歯」は英語でなんて言う?
「虫歯」はいくつか言い方があって、
- cavity
- (tooth) decay
- bad tooth
などを耳にします。”cavity” とは「歯」自体のことではなく「虫歯の穴」という意味で、”decay” は「腐食」という意味です。
歯に新しい詰めものをした後には、必ず噛み合わせ(”bite” と言います)をチェックしますよね。色付きの薄いフィルムみたいなもの(咬合紙)を「噛んでください」や「カチカチ噛んでください」と言われるやつです。私は、
- Bite down a few times.
と言われました。そして、違和感があって「もう少し削って欲しいです」と言いたい場合は、
- It’s still high.
もう少し削ってください(まだちょっと高いです)
と言えばOKです。これ、知っていると意外と便利ですよ!噛み合わせが少しでも合っていないと後々問題が出てくるので、遠慮せずに伝えましょう。
そして、単なる虫歯の場合にはあまり無いですが、歯が割れたりしたら「歯を抜く」という可能性が高くなりますよね。「歯を抜く」は英語で、
- pull the tooth
- pull out the tooth
と言います。想像しただけで怖いですね…
「麻酔」は英語でなんて言う?
歯を抜く場合は麻酔をすることになりますが、「麻酔」は英語で “anaesthesia(アメリカ英語はanesthesia)” と言います。
でも、もっと簡単にこんな言い方をされることも多いですよ↓
- I’m going to give you an injection to numb the area.
その部分を麻痺させるために注射しますね - I’m going to give you an injection. You won’t feel a thing after this.
注射をしますね。そのあとは何も感じないですよ
“injection(注射)” と “numb(麻痺させる、麻痺した)” は覚えておきたいですね。
海外で歯医者。ここに注意!
海外で歯医者に行く時には、必ず注意しなくてはいけないことがあるんです。何だと思いますか?
それは、治療が始まる前に治療費がいくらになるのか必ず確認しておくことです。保険のきかない歯の治療は信じられないほど高くなるので、医師から説明を受けたら、
- How much will it cost?
いくらになりますか?
と必ず事前に確認しましょう!
私が先日歯の詰め物が取れて歯医者に行った際には、詰め物一つ直すだけで$250(2万円ほど)もかかりましたが、それでも幾つかある選択肢の中で一番安かったです。
治療の種類によっては数千ドルもかかることがあります。これから海外で生活をされる方は、日本で治療を済ませてから渡航するのと、歯の治療がカバーされる保険に入っておくことをぜひオススメします。
皆さん、くれぐれも歯は大切に。
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