パン屋さんやカフェで、目の前に並んでいる美味しそうなパンやケーキなどを指差しながら「それ1つ下さい」と注文することってありますよね。
そんな時、英語でどうやって言えばいいのでしょうか?
今回紹介するフレーズを使って “This please” から卒業しましょう!
英語で「それ1つ下さい」を表す定番フレーズ
何かを注文する時の「それを1つ下さい」というフレーズ、実はよく使われる定番の言い方があるんです。
注文をする時には、丁寧な “Could I have 〜?” や “May I have 〜?” を使いましょう、というのは英語の参考書によく書かれていますが、今回紹介するフレーズは、私はニュージーランドに来てから初めて知りました。
以前、カフェで働いていた時にこのフレーズを使うお客さんが本当に多かったので、何で日本では教わらなかったんだろうと不思議に思ったぐらいです。そのフレーズとは…
one of those
です。カウンターの上にたくさん並べてあるマフィンを1つ注文する時にも、”Can I have that one?” ではなく、
- Can I have one of those?
それ1つください
と言う人が圧倒的に多かったです。
また、ショーケースの中に並べられたサンドイッチなどを見て注文する時にも、
- Can I have one of those sandwiches?
そのサンドイッチ1つください
とわざわざ “one of those” と言う人が多かったのが印象的でした。
“one of those” か “this one” か
海外のカフェで美味しそうなケーキがショーケースに入っていて、注文したくても名前が読めなかったりすると、指を指しながら “This one” と伝えて注文することがありますよね。
これが間違っている、ということではありません。実際にネイティブも “This one” を使うことがあると思います。
でも、厳密に言えば “this one” と “one of those” には違いがあるんです。
“one of those” とは「それらの中の1つ」ということです。
上で出てきた例で言えば、カウンターの上に並べられたマフィンの中から「どれでもいいから1つ」というニュアンスが “one of those” にはあります。
それに対して “This one” と指を差しながら注文すると「これ」と指定することになるので、指を差しているもの1つに限定されます。
例えば、カフェの店員さんが並んだマフィンの中から「どれがいい?」と聞いてきた場合に “This one” と特定の1つを選ぶような感じです。
■”one” と “it” の違いは、以下のコラムを参照してください↓
“one of those” こんな使い方も
“one of those” は、こんな場面でも使えます。
例えば、友達がバーで飲んでいて、後から自分が合流するような場面を想像してみましょう。
友達がハイネケンを飲んでいるのを見て、自分も同じものを注文したいなと思ったら、
- Can I have one of those please?
と言えば「これと同じものを1つ下さい」という意味になります。
また、レストランで働いていた時にはお客さんからメニューの質問を受けることもしばしばありました。
「これはどんなものなの?」と聞かれ、そのお料理を説明すると、
- Oh, that sounds delicious. I’ll have one of those please.
美味しそうだわ。それ一つください
と注文するお客さんもいました。そんなふうにも使えるんですね。
注文する時に使ってみよう!
注文の際にはとにかくよく登場する “one of those” ですが「それを2つ下さい」というような時には、もちろん “two of those” になります。
また、1つしか残っていないものを注文する時に “one of those” は使えません。その場合には “that one” や “the muffin” のように言うことができます。
そして、商品が自分のすぐ手元にあるような場合には、
- I’ll have one of these.
- Can I have one of these, please?
のように “those” の代わりに “these” を使って「これを1つ下さい」と言うこともできます。
“This. One. This. Two” みたいに指で差してから指をチョキにして注文するよりも相手に伝わりやすいし、スマートですね。
注文する際には “please” も忘れずに!
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