「どっちでもいいよ」「どちらでもいいです」って普段の生活の中で、よく使いませんか?
「コーヒーと紅茶どっちがいい?」「どっちでもいいよ」
「映画見に行くの土曜日と日曜日どっちがいい?」「どっちでもいいよ」
何かとよく使う「どっちでもいいよ」ですが、これって英語で何て言うのでしょうか?
どんな時に使う?
この「どっちでもいいよ」は、以前働いていたニュージーランドの職場でお客さんによく言われた言葉でした。
前の職場は温泉宿泊施設だったので、宿泊のお客さんに浴衣の貸し出しをしていました。
浴衣の色はお客さんが選べるので、例えば「白か緑どちらがいいですか?」と聞くと、お客さんはいろんな反応をするんです。
「えーっと…緑!」や「私は白で、彼が緑」、「とりあえず大きい方!」などだったらこちらも困らないのですが、
- 「どっちでもいいよ」
- 「どちらでもいいよ。あなたが選んで」
と言うお客さんも結構いたんです。
では、そんな時によく耳にした「どっちでもいいよ」の英語表現を見てみましょう。
一番よく使う「どっちでもいいよ」の英語表現
私が一番よく耳にした「どっちでもいいよ」は、
- Either is fine.
です。
上の浴衣の色を選ぶ例では、3色以上オプションがある場合、つまり「どれでもいい」は “Any colour is fine.” になりますが、2つのうちの「どちらでもいい」と言う場合には “Either is fine.” になります。
日本語では「どっちでもオッケー」と言ったりするので、”Either is OK” も使えそうな気がしますが、こういう場面で “OK” を使う人はほとんどいません。
その理由は、英語の “OK” にはこんな意味があるからなんです。
satisfactory but not extremely good
ロングマン現代英英辞典
満足ではあるけど非常によくもない、というちょっとネガティブな意味なんですね。
なので “Either is OK.” と言ってしまうと「どっちも特によくはないけど、別にどっちでも」というニュアンスに取られてしまうかもしれません。
そんなつもりじゃないのなら “Either is fine.” がいいですね。
ちょっと形を変えた、
- Either will do.
なんかもよく使います。この “do” は「〜で間に合う、〜で大丈夫、〜でいい」という意味なので「どちらでも間に合いますよ、どちらでもいい(大丈夫)ですよ」ということです。
- Can you pass me the screwdriver? −Phillips or flathead? −Either will do.
「そこのドライバー取ってくれる?」「プラス?マイナス?」「どっちでも大丈夫」
他にもある「どちらでもいい」
「どっちがいい?」と聞かれた時の「どちらでもいい」は、”Either is fine.” 以外にもこんなフレーズで表せます。
- It doesn’t matter.
- I don’t mind.
- I’m easy.
- I don’t care.
- Whatever.
ですが、私は個人的には “I don’t care.” と “Whatever” はあまり使わないようにしています。
この2つは「関心・興味がない」というニュアンスが強くなってしまうので「そんなのどっちでもいいよ」「どうでもいいよ」「なんでもいいよ」と冷たく聞こえてしまう可能性があります。
もちろんわざとそういうニュアンスを出したい時には使えますよ。
“It doesn’t matter.” も私にはちょっと冷たい感じに聞こえるのですが、直訳すると「それはそんなに重要じゃないですよ、気にしませんよ」となって、ネガティブなニュアンスではありません。
これもよく使われる表現で「どちらでもいい」以外にも「どれでもいい」「なんでもいい」と言いたい時にも使えますよ。
“I’m easy.” はカジュアルな「どっちでもいいよ」「何でもいいよ」を表すフレーズです。詳しくはこちら↓
言い方には要注意
「どっちでもいいよ」は、言葉のチョイスだけではなく、言い方やトーンにも注意したいですね。
日本語でも、ぶっきらぼうに「どっちでもいいよ」と言うと、相手には「どうでもいい」というように聞こえてしまうこともあります。それは英語でも同じです。
「どうでもいい」というニュアンスではなくて「自分が決めれないから相手に決めて欲しい」という場合には、”Either is fine.” の後ろにちょっと付け足して、
- Either is fine. You choose.
- Either is fine. You decide.
というふうにも言えますよ。
“OK” と “fine” の使い方
今回のコラムに登場した “OK” と “fine”。
単語自体はとってもよく知られていますが、意味を理解してきちんと使いこなせている人って、意外と少ないかもしれません。
両方とも日常会話でよく使われる単語なので、ニュアンスもきちんと理解して使えるようにしておきたいですね↓