日本ではキャッシュレス決済を使う時に残高が少なかったら「チャージする」なんていうふうに言いますよね。残高を増やすために入金する、という意味です。
ところが、英語ではこんな場合「チャージする」とは言いません。
英語の “charge” は「チャージする」ではなく、別の意味で使われる単語なんです。
そこで今回は、英語でよく出てくる “charge” の意味と使い方を4つ紹介したいと思います!
“charge” の意味①「請求する」
動詞の “charge” で日常的によく耳にするものの一つは「(料金など)を請求する」だと思います。
- They charged us $5 for a piece of toast.
トースト1枚に5ドルも請求された - How much do you charge for shipping?
送料はいくらですか? - Do you charge for Wifi?
Wifiは有料ですか? - Plumbers usually charge a callout fee.
水道工事業者はたいてい呼び出し料金(出張料)がかかる
のように「いくらですか?」「お金はかかりますか?」「いくらかかる(かかった)」なんかを表すときによく使われる単語ですが、「請求する」という意味なので、お店や業者などが「料金を請求する」というのが基本のイメージです。
また、ホテルでは「部屋につけておいてください」のような「〜のつけにする」という意味でもとってもよく使いますよ。
- Charge it to my room, please.
(ホテルで)部屋につけておいてください
“charge” の意味②「充電する」
そして、普段の生活でとてもよく使う “charge” の意味と言えば「充電する」です。
スマホ・パソコン・タブレットなど、誰もが毎日何かを充電していると思います。充電なしではもう生きていけないぐらいですよね。
- My phone‘s dying. I need to charge it.
携帯(スマホ)の充電がなくなりそうだ。充電しないと。 - I forgot to charge my phone last night.
昨日の夜、スマホを充電し忘れた - Is there anywhere I can charge my laptop?
ノートパソコンを充電できるところはありますか?
“charge” に “-er” を付けた “charger” は「充電器」という意味になります。
- Oops, I’ve left my camera charger at home.
カメラの充電器を家に忘れてきちゃった… - Do you have an iPhone charger?
iPhoneの充電器持ってる?
また、電気自動車の「充電スポット」「充電スタンド」は “charging station” と呼ばれます。
そして、スマホの充電に欠かせない「モバイルバッテリー」は “(portable) power bank” です。
- Can I borrow your power bank? My phone is dead.
モバイルバッテリー借りてもいい?スマホの充電が切れちゃって
「スマホ」関連の英語表現はこちらで紹介しています↓
名詞の “charge” の意味と使い方
“charge” は動詞だけではなく、名詞として使われることも多い単語です。
意味はいくつかありますが、日常生活で一番よく使うのは「物やサービスに対して支払うお金=料金」だと思うので、いくつか例をあげてみたいと思います。
- Is there a charge for parking?
駐車代はかかりますか?(駐車場は有料ですか?) - There’s an admission charge of $10.
10ドルの入場料がかかります - How much is this? −It’s free of charge.
「これ、いくらですか?」「無料ですよ」 - We were upgraded to a suite at no extra charge.
追加料金なしで(無料で)スイートルームにグレードアップしてもらった - Is there an additional charge for parking?
駐車代は別料金ですか? - We can arrange this for a small charge.
少額の料金でこれを手配できます
そして、以前に紹介したコラムでは、私が病院に行ったときに受付で、
- There’s no charge. You’re good to go.
と言われた話を紹介しましたよね。これは「支払いはありませんよ」という意味でした。
“charge” にはいろんな意味がある
“charge” を辞書で調べてみると、たくさんの意味があるのに気がつくと思います。例えば、
- Who’s in charge of customer service?
カスタマーサービスの責任者は誰ですか?
のような “be in charge (of 〜)” もわりとよく出てきます。これは、何かを「任されている、管理している(責任のある)立場にある、責任者である」という意味のフレーズです。
辞書に載っている意味を全部暗記しようとすると大変なので、とりあえずはよく使われる、今回紹介した意味をしっかり覚えておくといいかもしれません。
日本語の「チャージする」を英語で言うと?
以前にも紹介した通り、SuicaやPASMOなどのカードに残高を足す「チャージする」には “charge” は意外と使われず、イギリス英語では “top up” で表されることが断然多いです。
「チャージする」を表す時に役立つ英語表現は、以下のコラムをぜひ参考にしてみてください↓