“on the mend” というフレーズを耳にしたことはありますか?
これは “I’m on the mend.” のように “be on the mend” という形で使われるのですが、ニュージーランドではとてもよく耳にするフレーズなんです。
では、一体どんな意味だと思いますか?
“on the mend” は「良くなってきている」
“on the mend” を使った例を挙げると、例えばこんなふうに使われます↓
- I’ve been ill with the flu, but I’m on the mend.
インフルエンザになったけど、良くなってきています
病気や怪我などの「(一番悪い時期は過ぎ去って)快方に向かっている」「調子が良くなってきている」というニュアンスで使われるフレーズなんです。
つまり、”be getting better” と同じ意味ですね。
では、なぜ “on the mend” がこんな意味になるのでしょうか?
“mend” の意味とは?
“mend” という単語、あまり馴染みがないかもしれません。
“on the mend” の “mend” は名詞ですが、動詞の “mend” にはこんな意味があるんです↓
ロングマン現代英英辞典
- to repair a tear or hole in a piece of clothing
- [British English] to repair something that is broken or not working
アメリカ英語では「(衣服などを)修繕する」という意味で使われますが、イギリス英語ではそれだけでなく、 “repair/fix” と同じように衣類以外の壊れたものを「修理する」という意味でも使います。
「メンディングテープ」という白っぽい表面がマットな感じのテープがありますよね。あれは破れた紙の修繕に使うので「メンディング」です(ただ、ニュージーランドでは “invisible tape” と呼ばれることが多いです)。
そして、この「壊れたものを修復する」という同じイメージで、”mend” は「(事態・関係など)を改善する、修復する」といった意味もあるんです。
“mend” は壊れたりダメージを受けたものを直す、というイメージですね。
“on the mend” の使い方
冒頭でも少し紹介しましたが、”be on the mend” は怪我や病気が「良くなってきている」という意味で、私の周りの人たちはとてもよく使うフレーズです。
- I’m glad to hear you are on the mend.
回復に向かっていると聞いてよかったです - Peter is on the mend after suffering a heart attack.
ピーターは心臓発作を起こした後、快方に向かっています - How are you feeling today? −Far from 100% but definitely on the mend.
「今日は気分はどう?」「完璧からはほど遠いけど確実によくなってきてるよ」
また、悪い状況・関係が「良くなってきている、好転してきている」という意味でも使われているのもたまに見かけます。こちらは “improving” というニュアンスですね。
- The economy is on the mend.
経済が好転してきている
インフォーマルな表現ではありますが、病気にかかったり大きな怪我をして誰かに心配してもらった時には “on the mend”、ぜひ使ってみてくださいね。
■体調が良くなってきているときには “I’m getting there.”、まだ本調子ではないときには “I’m not there yet.” もよく使います↓
具合が悪い時に役立つ英語表現
■「体調が悪い」を英語で言うと?
■「病院に行く」は “go to hospital” ではない?
■「熱がある」の英語表現は “have a fever” だけではありません↓
■「鼻水が出る」「鼻水が止まらない」「鼻づまり」を英語で言うと?
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