会話で役立つ “let” の使い方と便利フレーズ

あなたは “let” という単語にどんな印象を持っていますか?

「使役動詞って何となく苦手…」と思っている方もいるかもしれませんが、実はこれほど会話の中に出てくる単語はない、というほどめちゃくちゃ使える単語なんです。

今回は “let” にちょっとだけ親しみを持ってもらえたらという願いを込めて、“let” のニュアンスと会話で役立つ使い方を紹介します!

目次

“let” は控えめな表現

例えば、同僚がパソコンを睨みつつ「ダメだー、うまくいかない…」とつぶやいているとしましょう。
あなたは手伝ってあげようと思って「ちょっと見せて」と英語で言いたいとします。どんなふうに声をかけますか?

「見せて」なので “Show me.” と言いたくなるところですが、こんな時には、

  • Let me have a look.
  • Let me take a look.

のほうがナチュラルに聞こえます。

“let” は「〜させる」という意味だと習ったと思いますが “allow(〜するのを許す)” という「〜させてあげる」的なニュアンスなんです。

なので、“Let me have a look.” は直訳すると「私に見させてあげて」ですが、強引な感じではない「ちょっと見せて」というニュアンスが伝えられます。

また、以前に「教えて」を表す英語表現のコラムで紹介したフレーズを覚えていますか?そこで紹介したのは、

  • Let me know.
  • I’ll let you know.

という定番のフレーズでした。“Tell me.” はストレートで強制的に聞こえることがあるのに対して “Let me know(教えて) ” は「教えてね」という相手にやんわりリクエストする感じでした。

これら2つの例だけ見ても、“let” が好んで使われる理由が分かるような気がしませんか?「(相手に)○○して」ではなく「(私に)○○させて」のほうが表現が断然やわらかいですよね。

英語は白黒ハッキリした言語というイメージがあるかもしれませんが、実はこういう婉曲的な表現も多いんです。

まだある、よく使われる “let”

“let” を使った定番の表現は、まだあります。

例えば、私が重いスーツケースを運ぶのに苦戦していたときに、通りすがりの男性が、

Let me help you.

と言いながら手伝ってくれたことがあります。

他にも、友達と何かの予定を立てる時に「◯日の△時はどう?」と言えば、

Let me check my schedule/calendar.

というセリフが返ってきたり、何かを「確認します」と言うような場面で “Let me check 〜” はとてもよく使われます。「もう一度確認します」と言う時なんかも、

Let me double-check.

のように “double-check” という動詞もよく使います。

サラっと言えるとかっこいい “let”

押し付けがましくない感じがするのが “let” だと紹介しましたが、最後は私が個人的に「ここでサラっと “let” が口から出てきたらカッコイイ!」と思う使い方を3つ紹介したいと思います。

まず1つ目のフレーズは、

Let me introduce ○○.
○○を紹介させてください

です。自分の家族・友人・知人などを誰かに紹介したい時にネイティブがサラっとよく使うフレーズで、例えば、パーティーで友人にジョンさんを紹介したい場合には、

  • Let me introduce you to my friend John.

と友人に言って、Johnさんと引き合わせる(紹介する)みたいな使い方です。

そして2つ目は、

Let me call you back.
(電話を)かけ直してもいいかな

です。「電話をかけ直す」は “call back” なので、私はいつも “Can I call you back?” や “I’ll call you back.” を使いがちなのですが、ここで “let” がサラっと使えるといいなと思うフレーズです。

そして最後が、

Let me get this.
ここは私におごらせて(払わせて)

です。以前に「おごる、ご馳走する」の英語表現を紹介しましたが、誰かと食事をしてお会計をする際に “Let me get this.” と言うと「私に払わせて」という意味になります。

“Let me pay for your meal/drink.” なんかも耳にしますし、「私にごちそうさせて」と食事や飲みに誘う場合には “Let me buy you dinner/lunch/a drink.” とも言いますよ。

ぜひマスターしたい “let”

“let” を「使役動詞」だと思ってしまうとちょっと難しいなと感じてしまいますが、フレーズで覚えて使い慣れてしまうと、どうってことはありません。

日常会話にとってもよく出てくる “let” なので、今回紹介したものの中で自分が使いやすそうなものからでも、一つずつ使ってみて下さいね。ちょっとしたニュアンスの違いを上手に表現できるようになりますよ。

■“I’ll let you 〜” は会話を終わらせる時にもよく使われるフレーズです↓

■“let” が持つ、そもそもの意味とニュアンスを解説しています↓

■“let” と言えば『Let it go』という曲が流行りましたよね。“Let it go” の本当の意味とは?↓

■「〜させる」とは関係のない “let” はこちら↓

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