夏休みの計画はもう決まりましたか?
夏休み・お盆に実家に帰ろうかどうか迷っている方もいるかもしれませんね。
そんな「実家に帰る」「帰省する」という表現、英語で言うとどうなるのでしょうか?
一見簡単そうですが、実は意外と間違って伝わりやすい表現なんです。
「帰省する」は “go back to my hometown”?
「実家に帰る」を「田舎に帰る」とも言いますよね。そこで、”go back to my hometown” という英語が思い浮かんだ人はいませんか?
でも実は「実家に帰る」「帰省する」と言うときに “hometown” はあまり使わないんです。”I go back to my home” でもありません。
まずは「実家」をどう表すのかがポイントになります。
「実家」とは「自分が生まれた家」という意味ですが、私の周りのネイティブたちは、
my parents’ house
と表すことが多いです。直訳すると「両親の家」ということですね(片方の親の場合は “my mum’s/mom’s house”、”my dad’s house”)。
すでに実家を出て自分で生活をしている人にとっては、今暮らしている家が “my home” になるので、「実家→親の家」という表現になるんですね。
※ただし、アパート暮らしの学生さんのように、まだ「自分の家→実家」という認識のときには “go back home(実家に帰る)” や “go home” と言うこともあると思います。
では、”I go back to my parents’ house” で「実家に帰る」という意味になるのでしょうか?
実家に「帰る」は “go back”?
「帰る」は “go back” や “return” で表すことが多いですよね。
でも、”I go back to my parents’ house” と言うと、下宿生や学生さんでない限り “Aren’t you coming back?” と聞かれるかもしれません。
実は、”go back” や “return” を使うと、相手は「永久的に帰る」と思ってしまう可能性が高いんです。そこで “back” を付けずに、
go to my parents’ house
だと「一時的に帰る・行く」というニュアンスがそのまま伝わります。
私がニュージーランドで暮らし始めてから「日本に一時帰国するんだ」という意味のつもりで、”I’m going back to Japan.” と言ってしまっていた時にも、”Are you going back for good?(もう戻ってこないの?)” とよく聞かれました…。
■”for good” の詳しいお話はこちらのコラムでどうぞ↓
何でいつもそう聞き返されるんだろう?と思っていたら、この “back” が原因だったんですね。「日本に一時帰国する」はシンプルに “go to Japan” でよかったんです。
「一時帰国する」も「実家に帰る」も、日本語では「帰る」なのに、英語では「行く」となるのが少し気持ち悪いですが、英語ではこのほうがちゃんと伝わります。
あるいは、”go back” を使う場合には「数日の間」「クリスマスに」のような期間を限定して言うと「あぁ、一時的に帰るんだな」と分かってもらえると思います。
- I’m going back to my parents’ house for a week.
1週間実家に帰ります
他にもある「実家に帰る」の英語表現
“go to my parents’ house” だけでなく、他にも「実家に帰る」と言いたいときに使える表現をいくつか紹介しておきましょう。
まずは、とってもよく耳にするのが、
visit my parents
という表現です。例えば、
- I’m going to visit my parents for a few days.
実家に数日帰る予定です - I visited my parents over the weekend.
週末は実家に帰ってました
みたいな感じですね。
そして、お盆休みや年末年始など、何日間か実家に泊まる「帰省する」なら、”stay” を使って、
- I’m going to go stay at my parents’ house for a few days.
数日間実家に帰省します
みたいに言うこともできます。あるいは、”see” を使って、
- I’m going to see my parents in Osaka.
大阪の実家に帰る予定です
みたいに「会いに行く」と表現することもできますよ。
簡単な表現こそ、直訳注意!
「帰る」は “go back” や “return” といった表現がサッと思い浮かびますよね。なので、それ以外の表現はあえて考えることもないかもしれません。
でも、実際には “visit, stay, see” など「帰る」という日本語訳からはちょっと思いつきにくい単語で表されるんですね。
「夏休みはどうするの?」「実家に帰るよ」のような会話をする機会があれば、早速ぜひ使ってみてくださいね!
■”hometown” の意味はこちらで紹介しています↓
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■”my parents’ house” のようなアポストロフィの使い方のおさらいはこちら↓