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去年10月にニュージーランドの首相に就任した、Jacinda Ardern(ジャシンダ・アーダーン)さん。
就任当時は、37歳の女性首相誕生ということで大きく報道されました。
そのアーダーン首相が昨日、またニュースの主役となりました。日本でも報道されたようですが、その理由は、妊娠を発表したからです。
今回は、そのニュース記事の中から “family” という単語を取り上げてみたいと思います。
“family” の意味は「家族」だけではないって知っていましたか?
“family” の意味とは?
“family” って、どんな意味?と聞かれると真っ先に「家族」を思い浮かべますよね。
父親・母親・兄弟・姉妹・配偶者・子ども、それにおじいちゃん・おばあちゃんなどを想像する人もいるかもしれません。
その “family” という単語がアーダーン首相のニュース記事に何度か出ていました。以下の文章はその一部ですが、どんな意味になると思いますか?
(アーダーン首相の発言)We wanted a family but weren’t sure it would happen for us, which has made this news unexpected but exciting.(New Zealand Heraldより)
「私たち(アーダーン氏とパートナーのこと)は『家族』が欲しかった」のではありません。
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“family” の「家族」以外の意味
“family” には、こんな意味があるんです↓
a person’s children(Merriam-Webster Learner’s Dictionary)
「子どもたち」ですね。家族としての「子ども」のことを表します。
つまり、上のアーダーン首相の発言 “We wanted a family” とは「私たちは子どもが欲しかった」ということなんです。
この “family” は、以下のようなフレーズでとてもよく使われます。
- start a family
(最初の)子どもをもうける - have a family
子どもをもつ - bring up / raise a family
子どもを育てる
特に “start a family” はものすごくよく使われます。
日本語で「家族をスタートする」や「家族をもつ」と言うと「結婚」というイメージがありますが、それとはちょっと違うんですね。
ニュースに見る “family” の使い方
アーダーン首相の妊娠が報じられると、すぐにtwitterでお祝いのメッセージを発表したのが、3代前のニュージーランド女性首相ヘレン・クラークさん。
そのメッセージの中にも “family” という文字が↓
Wishing @jacindaardern & @NZClarke all the best as they expect their 1st child in June: a super busy year coming up & much to look forward to. Every #woman should have the choice of combining family & career. https://t.co/Ma6B6OGXJe
— Helen Clark (@HelenClarkNZ) 2018年1月18日
“Every woman should have the choice of combining family & career.” つまり、全ての女性に子育てと仕事の両立を選ぶ権利があるべき、ということですね。
また、Green Partyという政党のCo-leaderからは、こんなお祝いのメッセージも寄せられました。
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That a woman can be the Prime Minister of New Zealand and choose to have a family while in office says a lot about the kind of country we are and that we can be – modern, progressive, inclusive, and equal.
女性が首相になって在職中に子どもを持つことを選べるというのは、ニュージーランドという国がどんな国であるかをよく表している。
ニュージーランドでの反応は?
今回の首相の妊娠ニュースに対して、ニュージーランド国内では祝福するコメントが多く寄せられています。
アーダーン首相は6週間の産休のあと復帰することも発表していて、私はこのニュースを聞いた時にとてもビックリしましたが、いろんな人のコメントを読んでいて、子どもを持つことへの考え方が日本とは大きく違うなと改めて感じました。
もちろんネガティブな反応もありますが、個人的にはこれから首相がどう活躍するのか楽しみです。
ちなみに今回、アーダーン首相は “we’ll be joining the many parents out there who wear two hats.” とも述べていますが、”wear two hats” とは「二足の草鞋を履く」という意味だそうです。
英語では「2つの帽子をかぶる」と表現するんですね!おもしろいですね。
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