「コピー」は日本語にもなっていますよね。
会社では「これ、コピーしてくれる?」みたいに使ったり、それ以外にも「(身分証明書などの)コピーをとる」みたいな使い方をすると思います。
この「コピー」が英語から来ているのは皆さんご存じですよね。
では、英語の “copy” にはこれ以外の意味もあるって知っていましたか?
“copy” にはどんな意味がある?
英英辞書で “copy” をひいてみると、たいてい一番最初にこんな意味が出てきます↓
something that is made to be exactly like another thing
ロングマン現代英英辞典
あるものと全く同じように作られたもの、これがまさに日本語で言うところの「コピー」ですね。
- a copy of my passport
私のパスポートのコピー - a copy of my birth certificate
出生証明書の写し
「(〜の)コピーをとる、コピーする」は英語で “make a copy (of 〜)”、もしくは “make copies (of 〜)” のように言います。
- Can you make ten copies of this for me?
これ10部コピーしてくれる?

ちなみに「コピー機でとる(とった)コピー」は “a photocopy/photocopies” とも言います。「コピー機」は “photocopier” または “copier” です。
また、契約書を作成する際にも “copy” という単語がよく登場します。
- This agreement is signed in two copies; one for each party.
この契約書は2部作成し、お互い1部ずつとする
本「〜部、冊」を意味する “copy”
そして、“a copy” には「(本や雑誌など)1部、1冊」という意味もあるんです。英英辞書を見てみると、
one of many books, magazines, records etc that are all exactly the same
ロングマン現代英英辞典
と書いてあります。つまり、“a copy of the book” は「その本1冊(1部)」という意味になります。
私がニュージーランドのカフェで働いていた時に、お客さんからこんなことをよく聞かれました↓
- Do you have a copy of yesterday’s paper?
そのカフェではお客さんが自由に読む用にその日の新聞を置いていたのですが、私は最初 “a copy” に「1部」という意味があるのを知らずに「新聞のコピー??」ととても不思議に思った記憶があります。
後で考えてみれば、コピーした新聞ではなく「昨日の新聞1部」という意味だったんですね。同じように、
- The book sold 5,000 copies in its first month.
その本は最初の1か月で5,000部売れた - Today we have five copies to give away!
本日は、5冊無料でプレゼントいたします!
のように本を「○部」と言う時には必ず出てくる単語です。

“copy” は動詞としても使われる
そして、英語の “copy” には動詞の意味もあるんです。
日本語でも「コピペする」や「ファイルをコピーする」のように言うことがありますよね。そんな「コピーする、複製する」という意味もありますが「人のすることを真似る」という意味でもよく使われるんです。
例えば、3歳と1歳の女の子を持つ私のママ友は、下の子のことをこんなふうに話していました。
- She tries to copy everything her sister does.
お姉ちゃんのすることを何でも真似しようとするのよ
他にも、例えばあなたの行動や持ち物・服装などをすぐに真似する友達がいたら、
- She always copies me.
彼女は私の真似ばかりする
みたいに言うこともできますよ。
意外な意味を持つ単語たち
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