「ただいま」と「おかえり」は英語で何て言う?

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英語を勉強していると、日本語で普段から使っている言い回しや挨拶などを「これって英語で何て言うんだろう?」と疑問に思うことってありますよね。

私も初めてのホームステイに旅立つ前には「ただいま」「おかえり」を表す英語の表現を調べたりしました。

「ただいま=I’m home」「おかえり=Welcome back」と暗記している人はいませんか?

実は、これらが毎回使えるとは限らないのです。今回は、そんな身近な表現「ただいま」と「おかえり」の話です。

この記事の目次

「ただいま」は英語で何て言う?

和英辞書を引いてみると「ただいま」の英語表現として、”I’m home!” と書かれていることがあります。

確かに “I’m home.” は「ただいま」という意味で使われることもあります。でも、日本語のように決まり文句的な帰宅の挨拶と全く同じではないんです。

the girl with her daddy

日本語では、学校や仕事から帰ってきて玄関で、または家族の顔を見たら「ただいま」と言いますが、英語ではこの場面で “I’m home.” と言うことはあまりないように思います。

ただ、家に帰った時に、いるはずの家族の姿が見えない場合や、長い間家を離れていた人が戻ってきた場合などに使われることはあります。

  • Mum? I’m home.
    (母親を探しながら)ママー。ただいまー
  • Hey Dad, I’m home.
    (久しぶりに実家に帰って)お父さん、ただいま

みたいな感じですね。

では、日本語の「ただいま」のように、仕事・学校から家に帰ってきてお母さんの顔を見たら何て言うのでしょうか?たいていは、

Hi Mum!

(アメリカ英語では Hi Mom!)

といった感じのシンプルな挨拶です。日本人としては何か物足りない感じもしますが、これが帰宅した時のよくある挨拶なんです。

また “I’m back.” も「ただいま」の表現として紹介されていることがありますが、これも日本語の「ただいま」とイコールではなく、長期で旅行に行っていた人が戻ってきた時などに使われることが多いです。

“I’m back.” は “I’m home.” と違って、家に限定せず「戻りました」という意味になるので、職場から外出して、また職場に戻って誰かに戻ったことを知らせる時なんかには使えますよ。

「おかえり」は英語で何て言う?

「おかえり」は英語で “Welcome home.” や “Welcome back.” と言う、と紹介されていることがあります。でも、これも仕事や学校から帰ってきた家族に向かって言うには、かなり不自然な表現です。

その理由は、これらも “I’m home.” と同じように、しばらく家を空けていた人に対しての「おかえり」だからです。なので、しばらく海外に行っていた友達が帰ってきた時に、

  • Hey Alex. Welcome back!
  • Welcome home, Alex!
    アレックス、おかえり!

と声をかけるのはよくあることで、娘が通っていた幼稚園では夏休み明けに登園してきた子どもたちに先生が、

  • Hi Max. Welcome back! Good to see you.

のように声をかけていました。

ただ、仕事・学校を終えて帰ってきた家族に言う毎日の「おかえり」を直訳できる英語はなく、これもちょっと気の抜けた感じの、

Hi Mum.
Hi Dad.
Hi+名前.

のような挨拶が一般的です。”Hi.” だけではなく相手の名前を呼ぶクセをつけましょうね。

Hi

また、”Hi ◯◯(名前)” と短い挨拶だけで終わらせずに、その後に続けて、

  • How was your day?
    どんな1日だった?
  • How was work?
    仕事はどうだった?
  • How was school today?
    今日は学校はどうだった?

などと聞くことも多いです。パーティーなど楽しい場所に出かけていた人には、

  • Did you have fun?
    楽しかった?
  • Did you have a good time?
    楽しかった?

と聞いてもいいですね。

英語の挨拶はシンプルだからこそ「プラスα」を

日本語には英語に直訳できない挨拶がたくさんありますよね。

例えば、以前このサイトでも紹介した「いってきます」「いってらっしゃい」も、その一つだと思います。

そして英語の挨拶は日本語のようにバリエーションがたくさんあるわけではなく、何かと “Hi” で済んでしまうことも多いです。今回の「ただいま」と「おかえり」も、なんとも味気ない挨拶でまとまってしまいます。

でも、私がニュージーランドで生活し始めてから何となく思ったことがあります。

それは、英語は “Hi” というシンプルな挨拶がいろんな場面で登場するからこそ、それだけで終わるのではなく、その後に続ける “How are you?” や “How was your day?” こそが大切なのではないか、ということです。

これは私の個人的な考えですが、そうやって相手に聞くことで “Hi” だけではカバーできないニュアンスを出している気がしてなりません。

なので「おかえり」の表現は英語にはなく “Hi” だよ、と言ってしまえばそれまでなのですが、敢えて、

  • Hi ◯◯. How was your day?

までがサラっと口から出るといいな、と思います。

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