英語のイディオムってたくさんありますよね。
私も受験勉強の時にいろいろと覚えた記憶がありますが、使っていないとどんどん忘れていってしまいます。
でも逆に、ニュージーランドに住み始めてから、それまで見たことも聞いたこともなかったイディオムにも遭遇するようになりました。
今回は日本でお馴染みのものも含めて、ネイティブがよく使う “〜 and 〜” という形のイディオムを11個紹介したいと思います!
目次
まずはお馴染みのものを
まずは、よく知られているものを3つ挙げてみましょう。
- give and take:「譲歩(歩み寄り)」「妥協」
これは日本語でもお馴染みなので、今さら説明するまでもないですね。
“In any relationship, there has to be some give and take” のように名詞で使われることが多いです。 - (every) now and then:「時々」
“from time to time” や “occasionally” といった意味で、普段はビール派の人でも「時々ワインを飲みます」というような場合は “I enjoy a glass of wine (every) now and then” と表せます。 - back and forth:「前後に・左右に」「往復して」
どこかからどこかへ、そしてまた戻る、のような動きを繰り返す時に使われる表現です。
“I had to drive back and forth between work and home(家と職場を何回も車で往復しなくちゃならなかったよ)” という感じで、反復する動きを表します。
復習!”and” を使ったイディオム
過去のコラムの中で、これまでに “〜 and 〜” というイディオムを2つ紹介しました。
それが下の2つなのですが、覚えていますか?
- off and on
- safe and sound
“off and on” は “on and off” とも言います。
「雨が降ったりやんだり」などのように「そうなったり、ならなかったり」といったニュアンスを表すのが “on and off (off and on)” です。復習したい方はこちらをご覧下さい↓
次に “safe and sound” は「何事もなく無事に」という意味で使われるイディオムでしたね。この “sound” は「音」以外の意味で使われる “sound” の1つです。これも復習したい方はこちらからどうぞ↓
日常生活でよく見かける “〜 and 〜”
- dos and don’ts (do’s and don’ts):「すべきこと・してはいけないこと」
これは私が語学学校の最初の授業でもらったプリントに書かれていました。
“dos” は “do” の複数、”don’ts” は “don’t” の複数形で、守るべきルールなどを示す場合に使われます。 - ups and downs:「起伏」「浮き沈み」
「上がったり下がったり」という副詞は “up and down” ですが、「起伏」や「浮き沈み」を表す名詞は “ups and downs” が正解です。
起伏のある道を表す時に使ったり、人生の浮き沈み(ups and downs of life)を表す場合にも使われます。
- pros and cons:「良し悪し」「賛否両論」
これはラテン語が語源となっていて “pro”「賛成の(for)」と “con”「反対の(against)」の名詞が一つになったイディオムです。
何かについて「いい点と悪い点」を話し合う場合などに “discuss the pros and cons of 〜” のように使われます。
会話でよく耳にする “〜 and 〜”
- hustle and bustle:「喧噪」「慌ただしさ」「雑踏」
これは私はとってもよく耳にするイディオムです。
“hustle” も “bustle” も “busy and noisy activity” といった意味で、2つ合わさることで「喧噪」や「慌ただしさ」を表します。
“escape from the hustle and bustle of Tokyo(東京の喧噪から逃れる)” といったような使い方ができます。 - wear and tear:「すり切れ」「いたみ」「摩滅」
これは、物を使用することによって発生する、自然な「すり切れ」や「いたみ」を表す時にとってもよく使われる言葉です。
例えばネットオークションに出品されている中古品には “In great condition with some wear and tear” と書かれていることも多く、この場合は通常使用の範囲内の摩滅が見られます、ということになります。
- out and about:「色々な場所に行く」「外を動き回る」
これはイギリス英語でよく耳にするイディオムです。
“about” は「あちこちに」という意味があり、”be out and about” で家から外に出て色んな場所に行く、出歩く、ぶらぶらする、動き回るといったアクティブな活動を表します。
使い方の一例としては “Is it safe to use free WiFi when I’m out and about?(外で無料のWiFiを使うのって安全なの?)” みたいな感じですね。
他にもまだあります
今回は、私がパッと思い付いたものを11個紹介しましたが、もちろん他にもたくさんの “〜 and 〜” という形のイディオムがあります。
例えば「土砂降り」を表すのには “rain cats and dogs” という不思議なイディオムがあります。(実際には私はあまり耳にしませんが…)
もし他に「こんなものがあるよ」と思い付いた方は、ぜひご連絡ください。今後いろいろな「知っていると役立つイディオム」を紹介していきたいと思います!