『ABCの歌』は日本版と英語版で全然違う

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

『ABCの歌』といえば、たいていの人が知っているシンプルな歌ですよね。

あの「♪A〜B〜C〜D〜E〜F〜G〜」とアルファベットを順番に歌っていく歌のことです。
アルファベットを覚えるときに習ったような気がします。

実はこの『ABCの歌』、日本のものと海外で英語で歌われているものは全然違うってご存じでしたか?

この記事の目次

日本の『ABCの歌』

私が知っている『ABCの歌』は『きらきら星』のメロディーに乗せて歌う、こんなものです↓

A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W and X Y Z
A B C D E F G
H I J K L M N

皆さんが知っているのも、これと同じですか?

私はずーっとこれで歌っていたのですが、違うバージョンをニュージーランドで初めて聞いたときに、ものすごい衝撃を受けました。

back to school

英語版の『ABCの歌』はLMNOPが違う

私がニュージーランドで耳にした英語版『ABCの歌』もメロディーは全く同じ『きらきら星』です。ただ、区切る場所と歌詞が違います。

違いは明らかですよね。
歌詞を書き出してみると、こんな感じです↓

A B C D E F G
H I J K LMNOP
Q R S  T U V
W  X  Y and Z
Now I know my ABCs
Next time won’t you sing with me?

LMNOPの部分がやけに速く「エル エム エヌ オー ピー」ではありません。

アルファベットを1つずつ読むと /el em en oʊ piː/ になりますが、自然な速さで歌うと /elemenoʊpiː/「エレメノピー」「エレメノゥピー」みたいになります。音がリンクするんですね。

それまでの1拍1アルファベットの流れを無視して、一気にLMNOPと5つも詰め込んでいるのはなぜなのでしょうか?

実はこれには訳があるんです。

各行の太字にしている部分に注目してください。「G P V Z me」で韻を踏んでいるんですね。なんか素敵です。

そして、日本バージョンとの違いは最後のパートにも現れています。Zの後が文章になっていますよね。この歌にはたくさんのバージョンがあって国によっても違うようですが、LMNOPの部分を速く歌って最後は文章が入るのが一般的によく歌われているようです。

イギリス英語では「Z」はどう歌う?

以前に紹介しましたがアルファベットの「Z」を /ziː/ と発音するのはアメリカ英語です。イギリス英語では /zed/ と発音します。ニュージーランドでも /zed/ です。

では、ABCソングでも /zed/ と歌うのでしょうか?そうすると韻が踏めなくなってしまいますよね。

そこで、ニュージーランドの現役の幼稚園の先生に聞いてみたところ「どっちでもいいよ」とのことでした(笑)実際にはzedバージョンも存在して、ニュージーランドでは /ziː/ も /zed/ もどちらも歌われているようです。

↓ 子育てのオモシロ動画を作っているニュージーランド人YouTuberによるABC songのビデオ。かなりアレンジされていますが、ここでは /ziː/ で歌っています。

コラボしている歌手のStan Walker(スタン・ウォーカー)さんはオーストラリア生まれニュージーランド育ちですが /ziː/ で歌ってますね。

そして「♪MNO〜」の部分がやっぱり「エメノー」もしくは「エメンノー」に聞こえます。

この『How to DAD』シリーズの動画は、子育てやニュージーランドのことをゆる〜く面白おかしく発信していてニュージーランド人からもすごく人気があります。

‘DAD’ のJordan Watsonさんがバリバリのニュージーランド英語を話すので、そちらも楽しんでくださいね。

英語の歌から学ぶ英語コラム

■”not just” か “just not” か。”just” を入れる正しい位置は?『ズートピア』の歌から学んでみましょう!

■”give up” と “give in” の違いとは?これも『ズートピア』の歌で学べちゃうんです↓

■アナ雪の歌の歌詞に出てくる “I’m so ready for 〜” の意味とは?

■アナ雪2の『イントゥ・ジ・アンノウン』の意味はこちらで紹介しています↓

■『イントゥ・ジ・アンノウン』に出てくる歌詞 “go about my day” の意味とは?

■”call his name” ではない “call him names” ってどんな意味?

よければシェア・保存してね
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次