お家で揚げ物をされる方はよくご存じだと思いますが、揚げ物をするときに使う「バッター液」ってありますよね。
この「バッター液」って、なぜこんな名前なのか疑問に思ったことはありませんか?
今回は、バッター液とは何か?と、バッター液の名前の由来を紹介します!
「バッター液」とは?
「バッター液」とは、とんかつなどのフライ(揚げ物)を作るときに使う、小麦粉・卵・水(または牛乳)などを混ぜた衣の生地のことです。
普通、揚げ物を作るときには、まず食材に小麦粉をつけて、卵にくぐらせて、そしてパン粉をつける…といった手順ですが、これが結構面倒だったりしますよね。
ですが、バッター液を使えば、食材をバッター液にくぐらせてからパン粉をつけるだけ、という手軽さでしかも美味しくサクサクに揚がることから、レシピでもよく目にするようになりました。
そんなバッター液ですが、名前の「バッター」って何なのでしょうか?
「バッター液」は英語で “batter”
「バッター液」とは何も日本だけに存在するものではありません。英語には “batter” というものがあります。”batter” とは、
a mixture of eggs, milk and flour used in cooking to cover food such as fish or chicken before you fry it, or to make pancakes
(オックスフォード現代英英辞典)
魚や鶏肉などを揚げる前に、その表面を覆うために使う「卵・牛乳・小麦粉を混ぜたもの」ということですね。つまり「バッター液」は “batter” なんです。
ニュージーランドではフィッシュ&チップスが有名ですが、その「フィッシュ(魚のフライ)」には “batter” が使われています。魚を “batter” にくぐらせてから揚げるのが一般的です↓
“batter” は「バッター液」ですが、”battered ○○” で「バッター液をつけて揚げた○○」みたいにも使われます。例えば、”battered fish” は上の写真ような魚を指します。
バッター液にビールを使うとサクッと揚がって美味しいので、”beer battered fish” なんかも人気ですよ。
ちなみに、揚げる前の天ぷらの衣も英語では “tempura batter” で、上で紹介した辞書の定義にもあったように、パンケーキの生地も英語で “batter” と呼びます。
ただし、液状ではないパンやピザなどの粘度の高い生地は “dough” で、”batter” ではありません。
“batter” の発音は「バッター」ではない
ここからは私が個人的に「気になること」の話です。
それは何かと言うと「バッター液」という呼び方です。
英語の “batter” の発音は /ˈbæt.ər/ なので「バッター」のように小さい「つ」は入りません。
これは野球の打者の「バッター」も同じです。スペリング・発音ともに同じ “batter” なので、英語で「バッター」と言うと通じません。
また、食べる「バター」は “butter” で発音は /ˈbʌt.ər/ なので、しっかり発音しないと”batter” と言ったつもりが “butter” と聞こえてしまうこともあります(私は “tempura batter” がどうしても通じなかった経験があります…)。
「バッター液」「天ぷらの衣(の生地)」「パンケーキの生地」「(野球の)バッター」を英語で伝える際には、発音も意識してみてくださいね。
“batter” と “butter” の発音の違いは、アメリカ英語ですがこちらの動画が参考になると思います。
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