「これ捨てて」「これ捨ててもらえる?」「捨てたよ」「捨てちゃった」って何気なく使いそうな表現ですよね。
では「捨てる」って英語でどんなふうに表現していますか?
最も一般的な表現から、カジュアルだけど日常でよく耳にする表現まで、ネイティブが実際に使ういろんな「捨てる」の表現を紹介します!
“throw away” の「捨てる」
一番よく使われる「捨てる」はやっぱり、
throw away
です。
- Can you throw this away for me?
これ、捨ててくれる?
みたいな感じで、カジュアルでもなく堅苦しすぎることもなく “throw away” は一般的にどんな場面でも使えます。
“it”、”this”、”that”、”them” などの代名詞は必ず真ん中に挟みましょう。”throw away this” とは言えません。他の名詞は後ろに持ってきても、真ん中に挟んでもどちらでもOKです。
私がカフェで働いていた時、お客さんがコーヒーにスティックシュガーを入れた後で、そのゴミを私に渡しながら上のようなフレーズをよく使っていました。また、レシートを渡そうとすると、
- Throw that away for me.
それ捨てておいてください
のように言う人もいましたよ。念の為おさらいしておくと、”throw” の過去形は “threw”、過去分詞は “thrown” です。
- I think I might have thrown it away.
それ捨てちゃったかもしれない
“away” の代わりに “out” を使って “throw out” でも同じように「捨てる」が表せますよ。
■「間違えて捨てちゃった」を英語で言うと?
“put” を使った「捨てる」
他にも、私が普段よく耳にするのは “put” で表す「捨てる」で、
put 〜 in the (rubbish) bin
です。”rubbish bin” も “bin” もイギリス英語で「ゴミ箱」を表すので「〜をゴミ箱に入れる」が直訳になります。例を挙げると、
- Can you put this in the (rubbish) bin?
これ、捨ててくれる?
で「これ、ゴミ箱に入れてくれる?」ですが、結局は「捨ててくれる?」という意味です。
アメリカ英語なら “Can you put this in the trash?” とも言えますね。
カジュアルな「捨てる」を表す “chuck”、”toss”
普段よく使われるスラングの「捨てる」が、
chuck
です。”chuck” とは、もともと「ポイっと投げる、無造作に投げる」という意味の動詞なのですが「捨てる」というニュアンスでも使われます。
- You can just chuck it if you don’t need it.
それ、もし要らなかったら捨てちゃっていいよ - I saw him chuck it in the bin.
彼がそれを捨てるのを見たよ
私は初めてこの “chuck” という単語を聞いた時に、ジッパーの「チャック」を思い浮かべてしまって、何を言われているのか分からなかったのですが、カジュアルな会話で “chuck” はとてもよく使われます。
chuck 〜 out(もしくは chuck out 〜)
chuck 〜 away(もしくは chuck away 〜)
も同じ意味で使われますよ。
また、”chuck” の代わりに、
toss
を使う人もいます。”toss” も「ポイっと投げる、ほうる」という意味の単語なので、ニュアンス的には “chuck” と同じです。
- Can you toss this for me?
これ捨てといてくれる?
その他の「捨てる」の英語表現
その他にも「捨てる」を表す単語・フレーズはたくさんあります。普段目にする(耳にする)ようなものを集めてみました。
■ get rid of
“get rid of” は「捨てる」というニュアンスでも使われますが「処分する」「始末する」のように「取り除く(remove)」「もう所有しない」というところに重点があります。
- You should get rid of these old clothes before you buy new ones.
新しい服を買う前に、この古い服たちをなんとかした方がいいよ
■ dispose of
“dispose of 〜” も「処分する」「処理する」を表しますが、こちらは結構かたい表現なので、普段の会話ではあまり耳にしないように思います。注意書きや文の中で目にすることが多いです。
- (張り紙で)Please dispose of cigarette butts properly.
タバコの吸殻はきちんと始末してください
■ dump
“dump” は「ドサっと置く、落とす」という意味の単語ですが、「捨てる」を表す場合には「本来は捨ててはいけない場所に捨てる」「不法投棄する」を表す場合によく使われます。
- It’s illegal to dump household rubbish in public areas.
家庭ごみを公共の場に捨てるのは違法です
また、インフォーマルな使い方ですが、彼女や彼氏を「振る」「捨てる」にも使われますよ。
- I got dumped last night.
昨日の夜、彼女(彼)に振られたんだ
■ litter
ゴミでどこかを散らかしたり、公共の場所をゴミで汚したりするのを “litter” という動詞で表すこともあります。
- The park was littered with empty bottles after the concert.
コンサート後、公園は空き瓶で散らかっていた - I try not to litter whenever possible .
公共の場所では可能な限りゴミをポイ捨てないようにしている
ゴミを「出す」の「捨てる」は?
ゴミをごみ置場へ持って行く、という意味での「ごみを捨てる」「ごみを出す」は “put out” や “take out” が使われることが多いと思います。
- Don’t forget to put out the rubbish. It’s Monday today.
ゴミ捨て忘れないでね。今日は月曜日よ - Sorry, I forgot to take out the trash.
ごめん、ごみを捨て忘れた(ごみを出し忘れた)
簡単な単語のシンプルなフレーズですが、日常生活で欠かせない英語なので、ぜひ覚えておきたいですね。
「ゴミ」にまつわる英語表現はこちら
■「ゴミ」の英語表現はイギリス英語とアメリカ英語でかなり違います↓
■「環境にやさしい、地球にやさしい」「エコな」の英語表現はこちらです↓
■”single-use” は「使い捨ての」を表す時によく使われる単語です↓
■スーパーやコンビニで、まだ食べられる食品が賞味期限切れで捨てられてしまうのは “food loss” ではありません↓
■まだ使える物は捨てずにリサイクル!「リサイクルショップ」を英語で言うと?
“throw” を使ったフレーズはこちら
“throw” は日常生活に意外とよく出てくる単語です。
以下のコラムに出てくる使い方も覚えておくと役に立つと思います!↓
■「吐く」も “throw” を使って表します↓
■”throw at 〜” と “throw to 〜” の違いとは?
■”throw” はカジュアルな使い方で「無造作に(〜に)入れる、置く」というニュアンスでも使われます↓
■英語には “throw someone under the bus” という恐ろしいフレーズがあるんです↓