「投げる」は英語で何て言う?前置詞に注意!

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

「彼は私にボールを投げた」
「誰かが大臣に卵を投げつけた」

これを英語で言うとしたら、どんな文章を思い浮かべますか?

「投げる」は “throw” で表すとして「誰々に」の部分を表す前置詞はどうすればいいでしょうか?

今回のコラムは前置詞の使い方のちょっと面白いお話です!

メルマガに登録

記事の更新のお知らせをメールでお知らせします。配信時間は12時と19時頃です。
お名前の登録は必須ではありません。メールアドレスだけでも大丈夫です。
登録フォームの仕様で、お名前の名と姓が英語と同じになっています。ご注意ください。
目次

「誰々に〜を投げる」は英語で?

先に答えを書いてしまうと、冒頭に出てきた2つの文章は、こんな風に表すことができます。

  • 彼は私にボールを投げた
    → He threw the ball to me.
  • 誰かが大臣に卵を投げつけた
    → Somebody threw an egg at the minister.

これはいつもオススメしているEnglish Grammar in UseEnglish Vocabulary in Useからの引用なのですが、(人)に向かって「投げる」を英語で言う場合には、

  • throw to
  • throw at

の2パターンがあります。
“to” か “at” の違いだけですが、実はこれだけで微妙に意味が変わってくるんです。

“throw to” が表す意味

English Vocabulary in Useにはこんなふうに書いてあります。

He threw the ball to me.(=for me to catch it)

“to” を使ってあらわず「投げる」は、相手がキャッチできるように「投げる」というニュアンスになるんですね。

例えばキャッチボールはもちろん、何かを取って欲しい時の「そこのタオル投げてくれる?」なんかもこれです。

“to” は方向性をあらわす前置詞でもありますが、オックスフォード現代英英辞典によると、こんな意味もあるんですね。

used to show the person or thing that receives something

受け取る人がいて、その人のほうに「〜を投げる」には「throw 〜 to 人」が使われます。

Mariah Gearhart throws to first base

“throw at” が表す「投げる」

“throw at” はEnglish Grammar in Useにはこう書いてあります。

throw something AT somebody/something (in order to hit them)

つまり、”at” を使ってあらわす「投げる」は「ぶつける、当てる」ために「投げる」になるんですね。

“at” も同じく方向性をあらわす時に使われる前置詞ですが、もっと意図的にコレという狙いを定めているニュアンスがあります。
なので、ターゲットを定めて意図的に投げる→投げつけるというふうになるんですね。

例えば、誰かや何かに石を投げつけたり、雪合戦で誰かに狙いをつけて雪玉をエイっと投げるのがこの「throw 〜 at 人」のパターンになります。

「〜に対して怒っている」に “at” が使われるのも、これと同じイメージです。

“shout to/at” も覚えておきたい

“throw” が “to” と “at” で意味が変わるのと同じように、”shout(叫ぶ)” も後ろに来る前置詞で意味が変わってきます。

  • I shouted to him.
    彼に(聞こえるように)大声で呼びかけた
  • I shouted at him.
    私は彼に怒鳴った

“to” は相手の方に(相手に届くように)というイメージ、”at” は狙いを定めたピンポイントな対象(で感情が込められることも多い)というイメージが大切ですね。

“throw” を使ったフレーズはこちら

“throw” は日常生活に意外とよく出てくる単語です。
以下のコラムに出てくる使い方も覚えておくと役に立つと思います!↓

■「吐く」は “throw up” で表します↓

■「捨てる」は “throw away/out” で表せますよ↓

■カジュアルな使い方では「無造作に(〜に)入れる、置く」というニュアンスでも使われます↓

■”throw someone under the bus” ってどんな意味?

前置詞にまつわるコラムはこちら

前置詞って結構やっかいな存在ですよね。
だからこそ、丸暗記ではなくイメージで捉えると分かりやすくなると思います。

これらのコラムで少しでもそのお手伝いができると嬉しいです!





■”shout” にはこんな便利な使い方もありますよ↓

よければシェア・保存してね
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次