コロナの日本国内の感染状況はずいぶん落ち着いてきたようですね。
ただ、今でもコロナの後遺症に苦しんでいる人を見ると、まだまだ気は抜けないなという感じが個人的にはしています。
今回はコロナの症状や後遺症でよく言われる「倦怠感(がある)」の英語表現や「後遺症」は英語で何と言うのかを紹介したいと思います。
「倦怠感」を英語で言うと?
コロナに感染したときやワクチンを打った後、または後遺症でも見られる「倦怠感」は英語では、
- tiredness
- fatigue
がよく使われていると思います。
“tiredness” とは形容詞の “tired(疲れた)” の名詞ですね。そして、”fatigue” は以前にも紹介しましたが「激しい疲労」という意味で、これも名詞です(発音は /fəˈtiːɡ/)。
ただ、「倦怠感がある」と言う場合にはこれらの名詞ではなく、いろいろな形容詞を使って表現されることが多いかなと思います。
「倦怠感がある」を英語で言うと?
「倦怠感がある」を表すときによく使われる表現はズバリ、
feel+形容詞
です。この形容詞の部分に「疲れた」を表す形容詞が入るのですが、疲れの度合いによっていろんな表現があるんです。よく使われているものをいくつか挙げてみましょう。
●feel tired
これが一番シンプルで簡単な「倦怠感がある」の表現だと思います。「倦怠感=tiredness」ですが「倦怠感がある=feel tired」でいいんですね。
- You may feel tired or have a sore arm after you get a Covid-19 vaccine.
コロナワクチンを受けた後は倦怠感があったり腕の痛みがあるかもしれません
●feel fatigued
“fatigue” は名詞でしたが、その形容詞が “fatigued” です。”fatigued” はちょっとフォーマルな単語ですが、これも倦怠感を表すときによく使われる単語です(発音は /fəˈtiːɡd/)。
- I only felt fatigued and never had a fever.
倦怠感があっただけで熱は出ませんでした
●feel exhausted
“exhausted” とは “extremely tired” という意味なので、”tired” よりもっと疲れている「疲れ果てた、疲れきった、くたくたの」のようなニュアンスです。
- I have a fever and feel exhausted.
発熱と倦怠感があります
●feel worn out、feel run down
“worn out” は特に口語でよく使われる表現で、これも “exhausted” と同じ「疲れきった」という意味です。”wear” の過去分詞 “worn” の形容詞的な使い方ですね。
- I just feel worn out all the time.
つねに倦怠感があります
ちなみに、”worn out” は物が主語にくると使いすぎて「ぼろぼろの、すり切れた」という意味になります。なので、人がクタクタになっているイメージが “worn out” です。
同じように “run down” とも言いますよ。
- Covid can make you feel run down.
コロナは倦怠感が出ることがあります
●feel weary
“weary” もエネルギーがない「疲れきった」感じを表す形容詞です。
- I had a sore arm and felt a bit weary after my second shot.
2回目の注射の後、腕が痛くなって倦怠感がありました
●feel unwell
上で紹介した「倦怠感」とはちょっとニュアンスが違いますが、なんか「具合が悪いな」や「体調が悪いな」という感じなら、”well” の反対の “unwell” を使って、
- I stayed home because I felt unwell.
と言うこともできます。ただの「疲労感」というよりは「具合が悪い」というニュアンスです。
コロナの「後遺症」を英語で言うと?
「後遺症」を和英辞書で引いてみると、一番最初に “sequela” と書かれていましたが、これは医学用語なので、一般的な会話では出てきません。
コロナの「後遺症」の話でよく出てくる英語表現は、
・aftereffect(after-effect)
・long-term effect
が多いかなと思います。”aftereffect” とは「after(後)+effect(影響)」なので、何かが後に残す「影響=後遺症」というイメージです。
- I’m still suffering from aftereffects of Covid-19.
私はコロナの後遺症にまだ苦しんでいます
個人的には “long-term effect” の方がよく使われている印象がありますが、こちらは「long-term(長期的な)+effect(影響)」ということです。
- Long-term effects of Covid-19 can include shortness of breath, loss of taste and smell, a persistent cough and fatigue.
コロナの後遺症は息切れ、味覚・嗅覚障害、しつこい咳、倦怠感などがあります
この “long-term” 以外にも、ニュージーランドでは、
long Covid
という表現もよく使われています。
他には、”prolonged”、”long-lasting” や “lingering” を使って「長引く症状=後遺症」を表すこともありますよ。
- long-term symptoms
- prolonged symptoms
- long-lasting symptoms
- lingering-symptoms
また、コロナが陰性になって(治って)から出る症状というニュアンスでは、”post-(○○後の)” を使って、
- post-Covid conditions
- post-Covid syndrome
- post-Covid illnesses
みたいに言うこともあります。「後遺症」の直訳だけでなく、様々な言い方があるので、ぜひ参考にしてみてください。
■コロナの後遺症に長く苦しむ人を “long-hauler” とも言います↓
■「ワクチン接種」「副反応」を英語で言うと?
■「熱がある」は英語で?
■「無症状」の英語表現はこちら↓
■ワクチンを2回接種しても感染する「ブレイクスルー感染」は英語で?
■コロナの「検査を受ける」「コロナ陽性/陰性」を英語で言うと?
■その他、コロナ関連の英語表現はこちらにまとめています↓