クリスマスカードやクリスマス飾り・ラッピングなどにもよく書かれている「Merry Christmas」。
クリスマスには「メリークリスマス!」という挨拶のフレーズも耳にしますよね。
「メリークリスマス」は日本でも馴染みのあるフレーズだと思いますが、この「メリー(Merry)」って一体どんな意味なのでしょうか?
「メリークリスマス(Merry Christmas)」の “Merry” の意味とは?
小さな子どもも知っている「メリークリスマス」という言葉。
私は大人になるまで「メリーって何?」と疑問に思うことすらなかったのですが、ある時ふと思いました。
「メリー(Merry)」ってどんな意味があるのでしょうか?
英英辞書を見てみると、こんなふうに書かれています↓
very happy and cheerful : feeling or showing joy and happiness
The Britannica Dictionary
「陽気な」とか「楽しい」「愉快な」といった意味があるんですね。ウキウキ心躍るようなハッピーな感じを表す単語ですが、辞書によっては [old-fashioned] と書かれているので、ちょっと古い言い方のようです。実際に日常的に使う単語ではありません。
「メリーゴーラウンド(メリーゴーランド)」は “merry-go-round” なので、この “merry” ですね。
ちなみに「メリーさんのひつじ」という歌がありますが、その「メリーさん」は “merry” とは関係ありません。この曲は英語で “Mary had a little lamb”、つまりMaryさんという人の名前です。
(多くのアメリカ人は “merry” と “Mary”、そして “marry” の3つを同じように発音するそうです!)
「メリークリスマス!(Merry Christmas!)」の本当の意味
「メリークリスマス!」は日本でもクリスマスパーティーなどで言う挨拶としてお馴染みですよね。
“merry” が「陽気な、楽しい」なので、”Merry Christmas!” は「楽しいクリスマスを!」という意味になります。
ただ、”Merry Christmas!” は12月25日にだけ言うのではありません。12月に入ってからは、人との別れ際の挨拶として使われるフレーズです。その人ともうクリスマスまで会わなかったり、話したりする予定がなければ、
- Merry Christmas!
- Merry Christmas to you!
- Have a Merry Christmas!
などと言います。友人や知り合いだけでなく、ショップの店員さんも会計の後に “Merry Christmas!” と言ってくれたりしますよ。
“Merry Christmas!” と言われたら、どう返す?
次は、人から “Merry Christmas!” と言ってもらった時の返し方を紹介したいと思います。
特にこれ!といった決まった返し方はありませんが、私がよく耳にするのは、
- Merry Christmas!
- Merry Christmas to you too!
- Thank you. Same to you!
です。そのままオウム返しに “Merry Christmas!” とにこやかに言うだけでいいので、悩む必要はありません。
アメリカでは宗教的な理由から “Merry Christmas!” と人に言う際は注意しないといけないと言われたりしますが、ニュージーランドでは私は普通に “Merry Christmas!” とバンバン言われるので、そう言われたら私は、
- Thank you. Merry Christmas to you too!
と返しています。ビジネスで送るカードやPOPなどでは “Happy Holidays!” もよく目にしますよ。
ちなみに、ニュージーランドの先住民であるマオリ族のマオリ語では “Meri Kirihimete” と言います。”Merry Christmas” と似ていますね。これもニュージーランドではクリスマスシーズンになるとよく見かけるフレーズですよ。
■”Happy Holidays!” と “Merry Christmas!” の違いはこちら↓
■クリスマスが近づいてくるとよく目にする ‘Tis the season. の意味とは?
過去に紹介したクリスマスにまつわる英語表現はこちらからご覧いただけます。たくさんあるので、興味があるものがあればぜひ読んでみてくださいね。