大人になると、子供の頃と比べて「転ぶ」ことって少なくなりますね。
最後に派手にドーンと転んだのって、いつだったか思い出せません…。
私は関西人なので、実は「こける」や「こけた」と言うほうがしっくりくるのですが、どうやら「転ぶ」「転んだ」が標準語のようです(笑)
では、そんな「転ぶ」や「こける」って、英語では何て言うのでしょうか?
簡単そうで意外と言えない表現の一つかもしれない「転ぶ」「こける」の表現が今回のテーマです。
“fall” で表す「転ぶ、こける」
最もシンプルな「転ぶ、こける」は “fall” で表せます。
“fall” は「落ちる」という意味でよく知られていますよね。そこから派生して、
to suddenly go down onto the ground after you have been standing, walking, or running, especially without intending to
(ロングマン現代英英辞典)
という意味もあるんですね。なので、
- I fell and hurt my arm.
転んで腕を痛めた
のように「転ぶ」が表せます。
また、”fall” の後ろに “down” や “over” をくっつけることも多く、例えばこんな感じです。
- I fell down in front of everyone.
みんなの前(公衆の面前)で転びました - He fell over and cut his knee.
彼は転んで膝を切った(ケガした)
ここでの “over” は副詞で、立っているものが倒れるというイメージですね。私は “fall over” の方を耳にすることが多いですが、アメリカ英語では “fall down” がよく使われるようです。
また、”fall over 〜” で「〜につまずいて転ぶ」も表せます。
- I fell over the vacuum cleaner.
掃除機にけつまずいて転んだ
みたいな感じですね。
“trip” で表す「転ぶ、こける」
2つ目の「転ぶ」を表す単語は、私の周りのネイティブがとてもよく使う “trip” です。
え?”trip”って「旅行」じゃないの?と思った方、そうなんです。
“I went on a trip to Osaka(大阪に旅行しました)” のように「旅行」を表す、あの “trip” とスペルも発音も全く同じです。
それが名詞ではなく動詞だと、
trip over|trip over/on something:to catch your foot on something and fall or almost fall
(オックスフォード現代英英辞典)
という意味があるんですね。「つまずく/つまずいて転ぶ」や「けつまずく/けつまずいて転ぶ」といった感じです。
そして、こんな例文が書かれてあります。
- She tripped and fell.
- Someone will trip over that cable.
「つまずく」は “stumble” という単語もありますが、こちらは「転ぶ」よりも、つまずいたりバランスを失ったりして「よろめく」というニュアンスで使われることが多いように思います。
“slip” で表す「転ぶ、こける」
最後は、すってんころりんと「滑って転ぶ」を表す時に使う “slip” です。
日本語でも「スリップ(する)」と言ったりするので「slip=滑る」は想像しやすいと思います。
ツルっと「滑って転ぶ」は “slip and fall” で表すことが多いです。例えば、
- I slipped on the ice and fell.
氷の上で滑って転んだ - He slipped on a banana peel and fell down.
彼はバナナの皮ですっ転んだ - She slipped and fell on her bottom.
彼女は滑って尻餅をついた
のような感じですね。
「痛い」は英語でどう言う?
転んだ時って、とっさについた手が後で痛くなったり、運が悪いと足を捻挫してしまうこともありますよね。
そんな「痛い」や「捻挫する」を表す表現は、こちらで詳しく紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください!↓